ネイチャーゲームリーダー養成講座を受講しました~1日目~
はじめに
ハロー!Adjoaです。私は現在、長野県木曽町で地域おこし協力隊をしています。
木曽町は、自然が豊かな町です。木曽町の自然をPRできるようなイベントを開催したく、「ネイチャーゲーム」を開催することにしました。開催にあたり、ネイチャーゲームリーダー養成講座を受講してきました。講座で勉強したことをここに共有します。
ネイチャーゲームリーダー養成講座概要
- 主催 :長野県シェアリングネイチャー協会
- 日時 :2020年7月24日(木)10:00 ~ 2020年7月24日(金)16:30 (1泊2日)
- 会場 :安藤百福記念 自然体験活動指導者養成センター
- 費用 :18,500円 (一般価格・教材費、宿泊費込み)
- 人数 :11名
- 内容 :ネイチャーゲームの理念や実践ポイントを学ぶ
ネイチャーゲームリーダー養成講座で学んだこと(1日目)
1. ネイチャーゲームの概要
「ネイチャーゲーム」は、アメリカのナチュラリストジョセフ・コーネルさんが発案したものです。
「見る」「聞く」「触る」「嗅ぐ」といった感覚を使って自然を楽しむことで、自然と仲良くなることができる活動です。
2. ネイチャーゲームを支える理論
1) 目的:自然への気付き
ネイチャーゲームをする目的は、心と体で自然を直接体験することで、自分も自然の一部であるという気付きを得ることです。
2) 自然案内人の心がまえ:わかちあい
自然案内人となるリーダーは、教えることよりも参加者とともに自然を感じ、喜びや驚きを分かち合うことによって「自然への気付き」を深めることができます。先生は「自然」。自然案内人は、自然と人とのつなぎ役。これを実践するための心構えとして、以下の5つのポイントが重要です。
- 教えるよりも、わかちあおう
- 受け身になろう
- チャンスを逃さないで
- 体験第一、解説はあとで
- 楽しさは学ぶ力
3) プログラムの考え方:フローラーニング
「フローラーニング」とは、参加者が自然への気付きを深めるために、参加者の心の状態に合わせて段階的に学んでいくことを言います。フローラーニングには以下の4つの段階があります。
- 第1段階 :熱意をよびおこす [カワウソ]
- 第2段階 :感覚をとぎすます [カラス]
- 第3段階 :自然を直接体験する [クマ]
- 第4段階 :インスピレーションをわかちあう [イルカ]
3. ネイチャーゲームの実践
ネイチャーゲームを実施する際、リーダーは以下の順序で進めます。
- 下見
- プログラム立案
- 実践計画
- 当日のプログラム実践
- 評価とフィードバック
4. アクティビティ
アクティビティとは
ネイチャーゲームの1つ1つをアクティビティと呼びます。以下に、講座内で体験したアクティビティをすべてご紹介します。
1) 木のシルエット
「木のシルエット」は、木の形を全身を使って表現し、ほかの参加者にどの木を真似しているかを当ててもらうゲームです。
木の形をよく観察することで、木にも1本1本個性があることを学びます。
2) カモフラージュ
「カモフラージュ」は、道端に置かれた人工物を見つけ出すゲームです。観察力を養ったり、擬態・保護色についてを学ぶことができます。
3) フィールドビンゴ
「フィールドビンゴ」は、ビンゴカードの数字の代わりに「きのみ」、「みずのおと」、「いいにおい」といった自然の中にあるものの名前が並んだカードを使ってビンゴをするゲームです。
さまざまな感覚をとぎすますとともに、観察力を高めることができます。
4) ノーズ
「ノーズ」は、「脚が4本」、「鼻が長い」などのヒントからその生き物を推測し、特徴や生態について学ぶゲームです。生き物についての関心を持つためや、生き物を想像する楽しむために行います。
ヒントから、その生き物が何かわかったら答えを言うのではなく、そっと自分の鼻に人差し指を置きます。そのことから「ノーズ(nose)」という名前が付いています。
5) 私は誰でしょう
「私は誰でしょう」は、リーダーは自分の背中に生き物の写真(イラスト)を付け、「私は水の中で暮らしていますか?」、「私は大人になると、陸の上でも生活できるようになりますか?」などの質問を参加者にして、参加者はYES/NOで答えます。リーダーはいくつか質問をしてわかった時点で「私はカエルです」と答えるゲームです。
生き物の生態についての興味をかきたてるためや、参加者と打ち解けるアイスブレイクのために実施します。
6) 音いくつ
「音いくつ」は、耳をすませて、まわりから聞こえてくる音をじっくりと聞き取るアクティビティです。
聴覚を集中させて音を数えることで、身の回りの音の存在に気付いたり、わずかな音の違いを感じ分けたり、自然の静寂さに気づくことができます。
7) サウンドマップ
「サウンドマップ」は、自分の周りから聞こえてくる音を「地図」で表現する遊びです。
1枚の真っ白な紙の真ん中に描かれたドングリが自分で、その周りに聞こえてきた音を自由な形で描き込みます。音の描き方に決まりはなく、自分が聞こえてきたイメージを絵にします。たとえば、雨の音はしずくの形、鳥の声は三角形など。前から聞こえてきた音はドングリの上に、後ろから聞こえる音は下に描きます。
聴覚をとぎすまし、音を通して自然を感じ、自然の中に溶け込む感覚を味わうことができます。
8) 目かくしトレイル
「目かくしトレイル」は、目かくしをした参加者が、1本のロープを頼りに森の中を歩く遊びです。視覚を閉ざすことにより、聴覚、嗅覚、触覚が普段よりも敏感になり、深い自然とのふれあいを楽しむことができます。
9) カメラゲーム
「カメラゲーム」は、2人組でやるゲームです。1人は写真家、もう1人はカメラになります。カメラ役の人は目を閉じ、写真家役の人の腕を掴みます。カメラ役の人はカメラ役の人を自分が写真を撮りたいと思うポイントまで連れて行きます。被写体の前で、写真家役はカメラ役の肩をポンとたたきます。肩をたたかれたカメラ役は、目を開きます。そして数秒後に写真家はもう1度カメラ役の肩をたたくことで、カメラ役は目を閉じます。
自然の一瞬の美しさ、面白さをとらえることができます。
カメラ役をやると、突然目の前にきれいなものが現れて、カメラになった気分を味わえる面白いゲームです。
10) 夜は友だち
「夜は友だち」は、夜の自然の中へ1人で入り、静かに時を過ごすゲームです。夜の暗闇や自然の息づかいなどを全身で感じることができます。
今回の体験では1人で好き勝手に森に入るのではなく、トレーナーが1人ずつ、1人きりになれる場所へ連れて行ってくださいました。
5. アクティビティ実践計画書作成(宿題)
2日目は、自分がネイチャーゲームのリーダーを務めることを想定した実習を行います。実習に向けて、「アクティビティ実践計画書」を作成します。
1日目のアクティビティ・講義がすべて終わったあとに、自室で作成しました。
所感
体力的にかなりハードでした。この日は終日雨だったため、暑さで体力を奪われなかったことは幸運でした。晴れた夏の日だったら、相当体力を消耗すると思います。
それ以外の感想は長くなりそうなので、別途記事を作成しようと思います。
2日目に続く。