シニア大学様向けに青年海外協力隊体験談を発表しました(2021/11/26伊那市)

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はじめに

Etse sen(元気ですか)? Adjoaです。私は、2014~2017年までの2年6ヵ月間、青年海外協力隊としてガーナに派遣されていました。日本に帰ってきてから、ガーナでの体験を日本に還元すべく、学校などで青年海外協力隊の体験談の出前授業をやらせていただいています。

先日(2021/11/26)は、長野県シニア大学の学生向けに体験談をお話させていただきました。そのときの内容や反省点をこちらに記録します。

これから国際理解の出前講座をしようとしている方のご参考になれば幸いです。

概要

講座のテーマ・目的・要望

多文化共生社会とJICAの役割。

JICAの仕組みやねらい、現状を知ることで、ボランティアの意識について広義に理解し、社会参加を含む自らの生活意欲に繋げられる。

講座の構成

  1. 発表者紹介・JICA概要 (10分)
  2. ガーナはこんな国 (15分)
  3. ガーナでの活動 (10分)
  4. ガーナが教えてくれたこと (20分)
  5. まとめ (5分)
  6. 質疑応答 (30分)
青年海外協力隊体験談を行うAdjoa

ご質問いただいたこと

Q1. ガーナと言えば児童労働がよく取り上げられるが、実際はどんな状況か

児童労働は普通にあります。ガーナでは、子どもが親の手伝いをすることは当たり前です。でも、それを不幸だと思っている子どもはそれほど多くない印象でした。なぜならば、それは彼らの文化だからです。児童労働と言うと言葉が悪いですが、単に親の手伝いをしているだけで、子どもが親を尊敬していることがよくわかり、とても良い文化だと私は思います。

よくガーナでの児童労働が問題視されて取り上げられますが、それは彼らの文化を無視した先進国的価値観の押し付けだと思います。

Q2. 日本にも支援を必要としている人はたくさんいるが、海外を選んだ理由は何か

もともとは「もっと世界を見たい」という想いが起点でした。そこから「どうせ海外に行くのなら、誰かの役に立つことをしたい」と思うようになったので、海外でボランティア活動することを選びました。

Q3. 日本はなぜ莫大な税金を使ってまで外国を支援する必要があるのか

日本が戦争のときに世界各国に迷惑をかけた罪滅ぼし。戦後にアフリカを含め世界各国から復興支援をしてもらった恩返し。さらには将来日本が何らかの危機的状況に陥ったときに助けてもらうための保険。これらの背景、理由があって日本は税金を使って外国への支援を行っていると聞いたことがあります。

Q4. ガーナへはどういう想いを持って行ったのか

「ガーナの教育を変えたい!」という想いを持って行きました(実際に行ってみたらその想いは打ち砕かれましたが…)。

Q5. ガーナの宗教は?

ガーナは南と北で大きく文化が変わります。南部では、クリスチャンが多く、北部へ行くほどムスリムが増えます。でも、南部にもムスリムはいるし、北部にもクリスチャンはいます。さらに、クリスチャンでもムスリムのことを理解しようとしてコーランを読む人もいるし、ムスリムでもキリスト教の教会に行って勉強をすることもあります。

Q6. ガーナの気候は?

これも南部と北部で差があります。南部は亜熱帯気候でほぼ1年中蒸し暑く、北部へ行くほどサハラ砂漠が近くなるので、乾季になるととても乾燥して暑くなります。

Q7. 授業風景の写真には女子があまり写っていなかったが、女子の就学率は低いのか

女子の就学率が極端に低いというわけではありません。

私が活動していた学校は、女子が少なめでした。その職業訓練校では電気科が主力のコースであり、それは男子に人気のコースだったためです。その上、女子のほうが「ICTを勉強しても役に立たない」と考えている生徒が多く、私の授業に来ないことが多かったです。そのため、私の授業風景には男子生徒ばかりが写っているのです。

配属先の学校でのICTの授業風景

Q8. 「Adjoa」とは?

ガーナでは、生まれた曜日で名前が決まります。「Adjoa(アジュア)」は月曜日生まれの女子の名前です。

反省点

今回の反省点は2つあります。

要望に沿えたかどうか

まず、果たして受講者のご要望にお応えできたかどうか… というところが反省点です。

実は、私がこの講座の講師を務めることが決まったのが、講座開催の前日でした。そのため細かいニーズを確認する余裕もなく、とにかく形にしよう、と大慌てで準備をしました。90分の講演会に対し、準備にかけられた時間はわずか3~4時間でした(通常なら丸1日~2日間かけて準備します)。

その結果、講演会としては淀みなく、堂々と講演をできたと思います。ただ、内容が受講者のご要望に沿えていたかどうかは微妙なところです。

今回の対象はシニア層だったこともあり、私のような若輩者の体験談はもしかすると退屈だったかもしれません。「シニア大学」を受講するくらいの方々ですから、意識の高い方々で、こんな私の話でも熱心に聞いてくださっていました。ですが、本当はもっと高尚な話を聞きたかったのではないか、と心配です。

反対意見をいただいたときの態度

そしてもう1つの反省点は、反対意見をいただいたときに、ムッとしてしまった点です。

質疑応答の際に、ガーナにおける児童労働について私が持論を述べたときに、受講者の方から「それは違う」と反対意見をいただきました。そのとき私は、ついムッとしてしまったのです。その感情を隠そうとはしましたが、つい声や表情に出てしまっていたような気がします。いろんな考え方があって良いのに、私は相手の意見を受け入れられず、しかもそれを受講者の前で態度に出してしまいました。1対1で意見交換をしているときならまだ良いかもしれませんが、それが大勢の受講者の前だというのは「私の考えが正しい」と主張しているようなものです(実際には正解なんてないのに)。これは良くなかったな、と大いに反省しました。

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