青年海外協力隊の面接で聞かれたこと

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はじめに

オチデン(元気ですか)?Adjoaです。私は青年海外協力隊として、2014~2017年までアフリカのガーナ共和国で活動していました。青年海外協力隊とは、国際協力機構(JICA)ODAの一環として実施している事業です。開発途上国に派遣された青年海外協力隊員は、2年間その地で現地の人々とともに暮らし、ボランティア活動を行います。

青年海外協力隊も企業の就職時と同様に、書類審査と面接があります(人によっては技術審査も)。ここでは、私が2014年1月に面接を受けた際に質問された内容をまとめます。

これから青年海外協力隊を受験しようとしている方の参考になれば幸いです。

青年海外協力隊の面接で質問されたこと

1. 自己紹介

1分間で自己紹介と、自己PRをしてください。

Adjoaの答え

大学卒業以来、IT企業でシステムエンジニアとして仕事を続けてきました。

得意なことは、苦手を得意に変えることです。大学では、地球科学を専攻していました。必修科目でプログラミングの授業があったのですが、最初はまったくプログラムというものを理解することができず、最も苦手な授業でした。理解するまでに人の何倍も時間がかかったのですが、1度理解できるようになると、やりがいを感じるようになりました。それが理由で就職活動でもIT企業を志望し、今に至ります。

2. 志望動機

青年海外協力隊に応募した理由は何ですか?

Adjoaの答え

今の仕事に、「これは本当に自分のやりたかったことなのだろうか?」とずっと疑問を感じていました。ですが、「これがやりたい」という仕事があるわけでもありませんでした。ところがある日、ふと中学生のときに書いた作文を思い出したのです。「大人になったら、途上国で困っている人たちの役に立つ仕事をしたい」と書いたことを。そのとき、「ああ!私のやりたかったことってこれだ!」と思いました。青年海外協力隊だったら、自分の知識や経験を活かして夢を叶えることができると思い、応募させていただきました。

3. 希望の職種を選択した理由

なぜ「PCインストラクター」という職種を選択したのですか?

Adjoaの答え

私は、システムエンジニアとして仕事をしてきました。ITの知識を活かすのであれば、PCインストラクターかコンピュータ技術になります。

私は、途上国の人たちの将来の可能性を広げることをお手伝いしたいと思っています。そのため、コンピュータ技術よりも、よりたくさんの人の将来を変える可能性のあるPCインストラクターを選択しました。

4. 業務経歴

これまでの仕事でどんなことをしてきたか、できるだけ詳しく教えてください。

Adjoaの答え

パッケージの導入・保守をしてきました。私は主に、他社のシステムからリプレースする際のデータ移行を担当していました。MS Accessでツールを開発したり、Excelなどを用いてデータを作ったりしてきました。

5. 希望の要請を選択した理由

100件近くある要請の中から、この3つを選択した理由を教えてください。

Adjoaの答え

私はこれまでの仕事で、MS Accessを使ってきました。1番自信のあることはMS Accessです。そのため、MS Accessを教えることのできそうな要請を選択しました。

6. 海外旅行経験

これまでに海外旅行に行ったことはありますか? どこに行きましたか?

Adjoaの答え

オーストラリア、ニュージーランド、マレーシア、中国、カンボジア、タイ、ラオスに行ったことがあります。(当時)

7. 派遣国

あなたはラオス、フィジー、トンガを希望していますが、他の国でも良いですか? アフリカでも?

Adjoaの答え

もちろんです! 私がお役に立てるのであれば、世界中どこへでも行かせていただきます!(本当はアフリカに行くのは怖い)

8. 希望職種を変更した理由

あなたは以前、「環境教育」という職種で応募していますね。そのときは不合格だったようですが、なぜ希望職種を変更したのですか?

Adjoaの答え

環境教育で応募したのは、環境保全活動に興味があったからです。そのときは経験不足が原因で不合格となりましました。それで、「私が途上国で本当に役に立てることは何か?」と考え直しました。私はシステムエンジニアの仕事をしてきたので、パソコンを使う仕事のほうが約に立てるのではないかと思い直し、希望職種をPCインストラクターに変更しました。

9. 食べ物の好き嫌い

途上国に行ったら、日本のように美味しいものばかりではないかもしれません。食べ物の好き嫌いはありますか?

Adjoaの答え

何でも美味しく食べられます!(本気)

10. 不衛生な場所は平気か

途上国に行ったら、日本のよう清潔なトイレはほぼありません。そういうのは平気ですか?

Adjoaの答え

大丈夫です! ラオスに行ったときも、水の流れないトイレを利用しました。(本当は少し不安)

最後に

基本的に面接は、提出した応募書類の内容に沿って行われます。書類応募から面接までは2ヶ月ほど間が空きます。内容を忘れているなんてことがないように、事前に応募書類をしっかりと見直しておきましょう。

個人的な意見ですが、「希望の国以外でも良いですか?」という質問に対する回答は、実はかなり重要だと思います。なぜか?

たとえば「私はルワンダに行くために青年海外協力隊に応募しました。なので、ルワンダ以外の国でしたら事辞退させていただきます」のような回答をした場合、面接官はどう思うでしょうか。

青年海外協力隊は開発途上国の人々のために働くもの。面接官は、応募者の性格や経歴とマッチする国を選んで合格通知を出します。それなのに、マッチングを無視して「自分の希望通りじゃない」と言うのは、ただのエゴですよね。

絶対に青年海外協力隊に参加したい! と思う方は、嘘でも「どこでも行きます」と言いましょう。

私自身、本当は「アフリカになんて行きたくない!」と思っていました。ですが、実際に行ってみたら、ガーナ人の国民性はものすごく自分と合っていました。面接官の先生の目は確かです。「この国にしか行きたくない」なんてワガママを言わずに、そこは運命に任せちゃいましょう。

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