木曽町役場本庁木質バイオマスボイラーを見学しました

はじめに
エティセン(元気ですか)? Adjoaです。私は現在、長野県木曽町にて地域おこし協力隊として活動しています。
2021年1月より、町の広報誌にてSDGsコーナーを担当しております。このコーナーでは、町内でSDGsに対する取り組みを行っている企業・団体を私が取材し、町民に紹介するものです。
先日(2021/08/11)、ゴール7「エネルギーをみんなに そしてクリーンに」に対する取り組みとして、木曽町役場本庁を取材させていただきました。広報誌ではスペースに限りがあるので、本ブログで取材した内容をたっぷりとお伝えさせていただきます。
新しくなった木曽町役場本庁
2021年4月、木曽町役場本庁は新しく生まれ変わりました。
森林資源が豊富な木曽らしく、木のぬくもりをたっぷりと感じられる新庁舎では、冷暖房のエネルギー源にまでも木材を使用しています。新庁舎には「木質バイオマスボイラー棟」が併設されており、そこでバイオマスチップを燃やして冬は暖房、夏は冷たい空気を作るためのエネルギーとして熱が利用されています。

木質バイオマスとは
「木質バイオマス」とは、木材由来の資源を指します。木材は、もともとは二酸化炭素を吸収する植物であるため、大気中の二酸化炭素量の増減に影響を与えないと考えられています。
また、全世界で電力需要が増えている一方、100年後には地球上の化石燃料資源が枯渇すると言われています。石油・石炭などの化石燃料に代わる資源の1つとして、木質バイオマスがあります。

木曽町役場本庁で使われている木質チップバイオマス
木曽町役場本庁で使われている木質チップバイオマスは、木曽町木質バイオマス事業協同組合から仕入れています。ここでは、木曽地域の森林整備の際に出た間伐材をチップとして活用しています。間伐材、つまり、本来はそのまま放置もしくは廃棄されていた材木を活用しているので、資源の有効活用になっています。
木質チップバイオマスを利用することで、材木を加工したり、間伐を行ったりする人材が必要となります。つまり、地域に雇用を生み出すことにも繋がっているのだそうです。
木質チップバイオマスの利用
ボイラー室では、木質チップは燃やされ、その熱によってお湯が温められます。
冬はお湯を50℃に温め、そのお湯を庁舎内に張り巡らされた配管に送ることで、暖房として利用しています。
夏はお湯を80℃に温め、熱交換で空気を冷やし、その空気を庁舎内に送り出して冷房として利用しています。

最後に
驚きました。木質チップの及ぼす影響に。バイオマスチップが環境に良い、ということだけは知っていたのですが、良い影響はそれだけではなく、森林の適正な管理や、雇用の創出にも繋がっているということを今回の取材を通して初めて知りました。
ただし、木質チップバイオマスを利用するにはボイラー室が必要であり、これを導入するためには億単位のお金がかかるらしいのです。そのため現段階では公共施設向けであり、一般向けではありません。
一般向けには、冬の暖房のエネルギー源として、薪があります。なお、町民の場合、薪ストーブを導入する際には申請をすれば町から補助金が出るということでした(2021年8月現在)。