青年海外協力隊の面接で言ってはいけないこととは?

はじめに
オチデン(元気ですか)? Adjoaです。
私は青年海外協力隊として、2014~2017年までアフリカのガーナ共和国で活動していました。青年海外協力隊とは、国際協力機構(JICA)がODAの一環として実施している事業です。開発途上国に派遣された青年海外協力隊員は、2年間その地で現地の人々とともに暮らし、ボランティア活動を行います。
青年海外協力隊も企業の就職時と同様に、書類審査と面接があります(人によっては技術審査も)。私はこの面接官の何名かと交友があり、以前面接に関して「これを言ったらNG」という話を聞いたことがあります。というわけで、本記事では青年海外協力隊の面接で絶対に言ってはいけないたった1つのことをお伝えします。
これから青年海外協力隊を受験しようとしている方の参考になれば幸いです。
青年海外協力隊の面接で絶対に言ってはいけないこと
青年海外協力隊の面接で絶対に言ってはいけないたった1つのこと、それは、「この国しか行きたくない」ということです。
青年海外協力隊の応募書類には、自分が派遣を希望する国を3つまで指定することができます。ですがこれはあくまで「希望」。最終的には、面接官がその人の持つ技術と、各国が要請している内容をマッチングさせて派遣国が決まります。
そして面接の際には、必ず「〇〇さんはこの国を希望していますが、他の国でも構いませんか? 希望以外の国で合格した場合も、青年海外協力隊に参加しますか?」という質問を受けます。もし聞かれなかったら、その時点で不合格が決まっているか、希望の国での合格が決まっているか、のどちらかしかありません。この一見大したことのない質問が、実はとても大切な質問なのです。
なぜ 「この国しか行きたくない」 はダメなのか
青年海外協力隊は、ボランティア活動です。日本の援助を必要とする国へ行って、彼らの求めている活動をします。つまり、誰かのための活動なのです。
それなのに「この国しか行きたくない」と言うのは、「私は自分のために行きます」と言っているようなもの。「誰かの役に立ちたい」ではなく「自分の行きたい国に行かせろ」と言っているのです。そんな発言をすれば、面接官の目には「自己中な人」と映ります。
この発言をして合格する人は、よほどの技術を持った人か、よほど募集定員割れしている場合でしょう。
自分の行きたい国があるなら、旅行でも何でも勝手に行けば良い。青年海外協力隊である必要はないのです。
たとえ、本心では「この国しか行きたくない」と思っていても、面接では「世界中どこでも行かせていただきます!」と言いましょう。
希望しない国でも、貴重なご縁
面接で「世界中どこでも行かせていただきます」と言ったせいで、希望していない国に派遣が決まったとしても、どうか合格を辞退しないでください。
実際に私は、本当はラオスしか行きたくなかったのですが、「世界中どこへでも!」と言ったおかげで(?)合格し、派遣先に決まったのは、全然行きたくなかったガーナでした。
ですが、実際に派遣されてみるとガーナという国は、自分にものすごくマッチした国でした。当初自分が希望していたラオスだったら、きっとここまでの良い経験はできなかっただろうな、と思います。
そう。面接官の先生は見る目があるのです。何百、何千人という受験者を面接し、派遣国を決めているご経験があるお方なので、その方の決定を信じて間違いないでしょう。
派遣国は希望した国にならないほうが良い
派遣国が希望の国にならないほうが、むしろ良いと私は思います。希望している国ということは、その国に対して良いイメージや、その国でやりたいことがすでにあるということだと思います。
期待してその国へ行くと、裏切られたときのショックが大きいです。
逆に期待していなかった国だと、少しでも良いことがあると「この国良い国じゃん」と思えるし、嫌なことがあっても「やっぱりね~」くらいにしか思いません。
それに、その国に行く前から「この国でこういう活動をしたい」という考えがあると、実際にその国に行ったときに、実は現地の人が求めていることは違ったとしても、押し付けてしまう可能性もあります。
だから、決まった派遣国が希望した国でなかったら、むしろ喜ばしいことだと思ってください。
最後に
青年海外協力隊はどの国に派遣されても、間違いなく良い経験ができます。国境なんて、人間が勝手に決めたもの。世界中どこへ行っても、異文化は異文化だし、人間は人間であることに変わりはないのです。