長野県地域おこし協力隊スキルアップ研修で学んだこと

はじめに
メマオアチ(こんにちは)。Adjoaです。私は現在、長野県木曽町にて地域おこし協力隊として活動しています。先日、地域おこし協力隊スキルアップ研修を受講しました。研修で学んだことをこちらに共有します。
これから地域おこし協力隊に応募する方や、現役の地域おこし協力隊の方のご参考になれば幸いです。
講座の概要
- 日時 :2021年3月5日(金) 09:30-17:00
- 主催 :長野県企画振興部地域振興課
- 講師 :広石 拓司 氏(株式会社エンパブリック)/谷津 孝啓 氏(ボノ株式会社)
- 内容 :市町村や地域と協働するための視点や考え方を学ぶ
- 会場 :オンライン(Zoom)
1. 地域にとっての地域おこし協力隊とは
地域の人は、地域おこし協力隊は「地域のお手伝いをしに来た」と思っている方も少なくありません。そんな中で「私はこの町に夢を叶えるために来ました!」なんて言うと「なんだこいつ。税金使って自分のやりたいことやるなんて、とんでもないやつが来たな」と思われてしまうことも。中には、夢を持って輝いている人を見て妬ましく思う人もいます。
また、外から来た人間が何か新しいことをしようとすると「余計なトラブルを起こさないで!」と嫌がられたりもします。元からその地域にいる人は、変化することを求めていない人も多いのです。
そんな環境の中で地域おこし協力隊はどのように活動し、進路を見つければ良いのでしょうか。まずすべきことは、以下の2つです。
- 地域の潜在的ニーズの明確化
- 社会資源の明確化・活用
長くその地域に暮らしている人は、課題に気づいていない場合があります。地域おこし協力隊員が新しいことを始めたら、それが地域のどんな課題を解決するのか。どんな良いことがあるのか。それを明確にすることで、活動を認めてもらえる可能性が高まります。
また、自分1人で課題を解決しようとするのではなく、その地域にどんな人がいて、どんなことができるのかを把握し、彼らのスキルを活かせるようにします。協力者を集めることで、1人でやるよりも課題解決へと近づくことができます。
ここでのポイントは、自分の力不足を認めること。「私は〇〇を実現したいので、△△をやってください」とお願いするのではなく、「私は△△をすることができません。あなたならできると思うので、協力してもらえませんか?」という依頼のしかたをすること。「自分でできるのに」と思うと、相手は単に利用されているように感じてやる気になりません。ですが「自分にはできないから、ぜひあなたにお願いしたい」という言い方をされると、応援したくなるものです。地域おこし協力隊員にとって大切なのは、応援される存在になることです。
2. 地域での事業の作り方
その地域ならではのストーリーがあることがポイントです。ストーリーというのは、以下のようなものです。
- なぜこの地域でその事業を行うのか
- なぜ地域おこし協力隊員がその事業に携わるのか
- なぜ今なのか
そしてそれらのストーリーを作るために必要なことが、次の3つです。
- 地域の過去・成り立ちを知る(大きな工場があって実は移住者が多い、等)
- 地域の現在の特徴を把握する
- 地域おこし協力隊員のスキルや経験を洗い出す(スキルとは言えないような些細なことでも、地域の人々にできないことであればスキルと言える)
3. 地域住民との関係づくり
地域から応援される存在になること。地域おこし協力隊にとって、これが何よりも大切です。では、応援される存在になるためにはどうすれば良いのでしょうか?
それは、まず自分が応援することです。地域の人々がどんな未来を望んでいるかを聞き、それに対して自分に何ができるのかを考え、実行します。それが応援です。
応援される関係ができたら、ようやく自分の夢の実現に向けて動き出します。
4. 地域おこしの成否を分けるポイント
1) 地域の方々と連携した活動の実績の数
イベント実施やパンフレット制作など、地域住民と連携して行った活動の実績を積み上げます。実績があることで、次の活動がしやすくなるのは普通の仕事でも地域おこし協力隊でも同じです。
2) 道をつくる
モノやコト(イベント等)を作ることは、地域住民のほうが得意だったりします。では、地域おこし協力隊がすべきこととは?
それが、道づくりです。道というのは、地域に企業が入りやすいような基盤を作ったり、移住者が来やすいようなしくみを作ったりすることです。
3) 地域の人の夢に相乗りする
上述したように、「私は自分の夢を叶えるために来た!」では地域の人の応援は得られません。応援が得られなければ、夢も遠ざかります。
地域の人の夢を知り、自分の夢も同時に叶えられるように一緒に活動することが成功への近道です。
感想
夢は10回口に出せば叶う。
私の大好きな言葉です。今までこの言葉に支えられて私はいろんな夢を叶えてきた、と言っても過言ではありません。しかし、地域おこし協力隊においては、逆効果だったようです。そう言われれば、町で夢を口にしたときに「いいね!」と言ってくれた人は今まで1人もいませんでした。「税金を使って夢を叶えようなんて、面白くない。」まさかそんなことを思われているだなんて、考えもしませんでした。
確かに、今考えれば自己中心的な考えだったな、と反省しました。これからはきちんと地域の人の話を聞き、自分の夢とどう結び付けられるかを考えていきたいと思います。夢を10回口に出すのは、もう少し後にします。