車の運転ができなくても地域おこし協力隊の活動はできるか?現役隊員が語る

はじめに
エティセン(元気ですか)? Adjoaです。私は現在、長野県木曽町にて地域おこし協力隊として活動しています。
地域おこし協力隊は、過疎地域に移住して地域活性化に取り組みます。過疎地域ということは、「住む場所には公共交通機関もないのでは? ということは、車の運転は必須なのでは?」と思うのが当然ですよね。さて、実際のところはどうなのでしょうか。現役の地域おこし協力隊員がお話します。
これから地域おこし協力隊を受験しようと考えている(特にペーパードライバーの)方のご参考になれば幸いです。
※時間のない方はスクロールして「結論」をお読みください。
運転免許がなくても地域おこし協力隊になれるか?
まず、そもそも運転免許がなくても地域おこし協力隊に合格することはできるのか? という疑問にお答えします。
これは自治体によって違うかもしれませんが、私がこれまでに受験を検討した(もしくは受験した)自治体では、どこも募集要項に「運転免許証必須」と明記してありました。
私はそれまで東京23区で暮らしていたので、車を持たない生活をしていました。面接の際にも、「車を運転する予定はありますか?」と質問されました。そのときは、自分も「田舎では運転しないと生活ができない」と思っていたので、「今はペーパードライバーですが、合格したら運転する予定です」と話しました。
これまた自治体や募集の内容にもよるかもしれませんが、ペーパードライバーでも地域おこし協力隊に合格することは不可能ではありません。私は2つの自治体で地域おこし協力隊を受験し、面接で同じこと(ペーパードライバーだということ)を話しましたが、どちらでも内定をいただくことができました。
運転ができなくても地域おこし協力隊の活動はできるか
晴れて地域おこし協力隊に合格した私は、面接で宣言したとおりに週に1回ほどのペースで運転の練習を始めました。ところが、木曽町に移住して3ヶ月が経過し、あることに気が付きました。「あれ、私車がなくても生活できているな」と。
これは、私が電車の駅にも、町のバス停にも、そして新宿行きの高速バスの停留所にも徒歩圏内という好立地に住んでいるためです。しかも、家から徒歩1分の場所に道の駅があり、農産物はそこで買うことができます。また、もともとジョギングが趣味なので歩くことが苦でなく、徒歩1時間以内なら徒歩か自転車で移動できるからです。なのでまったく生活に支障がありません。生活だけでなく活動も、自分の行動範囲内だけではありますが、できています。
以上のことから、私は車を持たずに自分の脚と公共交通機関だけで生活・活動すると決めました。しばらくして、役場の職員さんから「運転の調子はどうですか?」と聞かれましたが、「車がなくても活動できることがわかったので、持たないことに決めました」と明言しました。それについて、特に「それでは困る、話が違う」というような注意を受けたこともありません。
たしかに田舎では公共交通機関の本数は少なく、通っている場所も限られています。でも、どうしても必要な場合には、タクシーを使えば大丈夫です。また、田舎の人はほぼ誰でも車を持っている上に、親切で、時間に余裕のある人も多いので、「明日××に行く用事があるのですが、△△さんがもしそっち方面に行くことがあれば、乗せていってください」とお願いすると大概乗せてくださいます。それに、そのほうが地元の方を活動に巻き込めて何かと良いことがあります。
私は車なしの田舎暮らしを始めてもうすぐ1年になりますが、今後も車を持つつもりは全くありません。
結論
運転免許証がないと地域おこし協力隊になるのは難しい。でも、車が運転できなくても地域おこし協力隊の活動および生活はできます。何度も言いますが、自治体によって差があると思います。少なくとも長野県木曽町においては大丈夫です。ただし、活動範囲は自転車で行ける範囲と、公共交通機関の通っている場所に限られます。
「自分は車を運転できないから、地域おこし協力隊は無理だ」なんて思っている方、そんなことはありません! 車がなくてもできることはあります。諦めないでください!
高齢化の進む過疎地域では、高齢者の運転免許証返還に伴い、公共交通機関がなくてはならないものとなっているので、案外バスが通っていたりします。地元の人はあまり使わない公共交通機関を使って、公共交通機関の維持に貢献することだってできます。加えて、CO2排出量の削減にも貢献できます。
「田舎暮らし=車が必須」なんて常識をぶち壊し、車を持たない田舎暮らしを楽しみましょう♪