地域おこし協⼒隊起業・事業化研修[農業・六次化分野編]で学んだこと

はじめに
メマオアチ(こんにちは)。Adjoaです。私は現在、長野県木曽町にて地域おこし協力隊として活動しています。
先日(2022/02/10)、地域おこし協力隊起業・事業化研修[農業・六次化分野編]を受講しました。本記事では、講座で学んだことをまとめ、共有させていただきます。
地域おこし協力隊の方や、起業に興味のある方のご参考になれば幸いです。
講座の概要
- 日時 :2022年2月10日(木) 09:00-16:00
- 主催 :総務省地域⼒創造グループ地域⾃⽴応援課
- 講師 :(株)ブルームコンセプト 小山氏/(株)アグリビジネスサービス 土居氏
- 内容 :農業分野における起業・事業化のための基礎を学ぶ
- 会場 :オンライン(Zoom)
- 料金 :無料
1. ビジネスモデルを考える
「ビジネスモデルキャンバス」に従って、自分の行う事業のビジネスモデルを考えます。ビジネスモデルキャンバスには、以下の項目があり、「顧客」から考え始めます。
1) 顧客セグメント(CS)
主要な顧客のセグメント(かたまり)を表す言葉が入ります。
例) 家事の負担を減らしたい主婦、もっと人生を楽しみたい高齢者
2) 顧客との関係(CR)
顧客との関係の深さ、長さを表現する言葉が入ります。
例) セルフサービス、カウンセリング、コンサルティング
3) チャネル(CH)
顧客を獲得、商品を販売・提供し、アフターサービスを提供する経路を書きます。
例) TVCM、展示会、ショールーム、法人営業、店舗販売、インターネット販売
4) 価値提案(VP)
顧客が、なぜ競合他社の商品ではなく、その会社の商品を選ぶのかという理由となる価値を書きます。
例) 品質がいい、手間がかからない、使いやすい、親しみやすい
5) 主要活動(KA)
価値提案を提供するために行っている主要な活動を書き出します。
例) 大量・低コスト生産、多品種少量生産、使い勝手向上に特化した製品開発
6) リソース(KR)
価値提案を提供するために必要となるリソースを書き出します。
例) 大規模工場、物流システム、ジャストインタイムを実現する生産技術、おしゃれな店舗
7) パートナー(KP)
自社だけではまかなえない主要活動やリソースを提供してくれるパートナーを書き出します。
例) 物流会社、販売代理店、商社、大学の研究室、コンテンツホルダー、グループ企業
8) 収益の流れ(R$)
どのように、どれくらいの売上があがるのかを書きます。一回きりなのか継続的なものなのかという頻度、他社に比べて高いのか低いのかという相対的な価格差も記載します。
例) 定価販売、大量ロットによる低価格販売、コンテンツ使用料、ロイヤリティ料
9) コスト構造(C$)
主要活動、リソースにかかる費用、パートナーへの支払いなどが入ります。コストは、販売量に応じて変化する変動費と、変化しない固定費とに区分されます。
例) 人件費、地代家賃、製造原価、研究開発費、物流費、印税支払い

2. 損益分岐点を計算してみる
ビジネスモデルに具体的な数字を入れ込んでみます。例えば、人件費や地代家賃、商品単価がいくら、食材費がいくら、など。そこから固定費と変動費を計算し、損益分岐点を算出します。損益分岐点は以下の計算式より算出できます。
- 損益分岐点売上高=固定費÷限界利益率
さらに、ここで算出した損益分岐点売上高を平均客単価で割ると、ひと月辺りの顧客数がわかります。これだけの客数が見込めるようであれば、ビジネスとして成立する、と言えます。逆に、この客数の確保が難しいようであれば、考え直す必要があります。商品単価を上げるとか、固定費を下げる、など。
3. 起業・事業化の前提条件
1) 潜在的な魅力・資源の発掘に寄与している
地域で起業をする人には、起業しようとしている地域において、農業や観光といった地域資源を発掘し、それら活用することが求められます。
2) 「小規模な地域マネジメント組織」が構築されつつある
地域の潜在的な魅力を活かした起業・事業化構想作成のためには、地域の人材を活かした小規模なマネジメント組織を構築することが理想的です。これにより、起業・事業化のための役割分担をすることができます。
3) 類似事業から得たヒントを自分たちの事業内容に活かし、ビジネスモデルを策定している
具体的な起業・事業化に当たっては、まず自分が目指す事業と似たような既存業種(施設等)を見つけます。そして自分の事業に活かせるヒントを探り、それらを取り入れながら事業構想を練ります。
感想
地域おこし協力隊の任期終了後は、農園をやっていきたいと考えている私。今回の講座を受けて、初めて損益分岐点を計算してみました。そして恐ろしいことがわかりました。全然採算がとれないということを。野菜って、相当売らないと儲からないのだということがわかりました。もしくは、付加価値を上げて単価を上げるか。
起業のための財政的な課題が見えたことが、この講座を受けた収穫でした。