2025年ガーナ滞在記〜5日目・ガーナで紡いだ友情と家族の時間〜

Pocket

はじめに

Etse sen(元気ですか)? Adjoaです。私は、2014~2017年までの2年6ヵ月間、青年海外協力隊としてガーナに派遣されていました。

先日(2025/11/15-11/23)、ガーナに1週間の里帰りをしてきました。ここでは滞在5日目の様子と、感じたことなどを記録します。

ガーナ滞在1日目(Accra/Kasoa)の様子はこちら
ガーナ滞在2日目(Kasoa/Oda)の様子はこちら
ガーナ滞在3日目(Oda/Asebu/Mprumem/Winneba Junction)の様子はこちら
ガーナ滞在4日目(Winneba Junction/Cape Coast)の様子はこちら

炭水化物祭りの朝食

朝食はオーツポリッジとパンでした。

あれれー? おかしいぞー? 去年は毎朝フルーツの盛り合わせとかだったのにな。まぁ去年は初めてのステイだったから、きっと気を遣ってオブロニ(白人)が喜びそうなものにしてくれたんだろうな。今年はほかの家族と同じ朝食。嬉しいような、ちょっと残念なような…。

フィッシュマーケットの買い物見学

朝食の後、ホストマザーが「フィッシュマーケットに買い物に行くけど、一緒に来る?」と声をかけてくれたので、ついていくことにしました。

ケープコーストのフィッシュマーケットは、世界遺産・ケープコースト城のすぐ隣にあるビーチです。「フィッシュマーケット」といっても日本のように市場があるわけではありません。漁師が魚の入ったバケツを持って海から上がってきたところを見つけ、その人から直接魚を買うしくみです。

隊員時代にも何度かこの光景を見ていましたが、ガーナで最も衝撃的な文化のひとつでした。ガーナに観光に来たら、ぜひとも見学してほしいシーンです。

ビーチには、漁師が海から上がってくるのを待つ人々で溢れていました。ホストマザーも漁師に声をかけて値段交渉をしていましたが、ガーナ人にしては穏やかな性格の彼女は、交渉になるとわりとすぐ折れてしまうのでした。

小学校の授業見学

フィッシュマーケットの後は、ホストファミリーの従兄弟・Paa Kwasi(PK)が教員を務めるMfantsipim Schoolを見学しました。Mfantsipim School の高等部はガーナで最も古い高校で、1876年設立。PKはその校内の初等科の教員です。

ガーナでは挨拶がとても大切。まずは初等部の教員全員に挨拶をしました。PKの授業時間はすでに始まっていましたが、授業を削ってでも挨拶をする――それくらい、挨拶は重要なのです

挨拶回りを終え、20分遅れでPKの授業がスタート。この日の内容は「水の濾過」。日本と違い、水道水が飲めなかったり、水の安全性が命に関わるガーナならではの授業でした。

PKはラジオのパーソナリティやYouTubeでインタビュアーも務めており、クラスコントロールも驚くほどうまい。ガーナには人前で話すのが上手な人が多い印象ですが、その中でもPKは、話すだけでなく生徒に知識を定着させる力が抜群だと感じました。彼の授業を見ていると、隊員時代の自分(英語もろくに話せなかった…)を思い出し、なんだか申し訳ない気持ちになりました。

授業は20分遅れで始まりましたが、終わりはきちんと時間通り。

理科の授業後、20分経っても次の授業が始まらず「休み時間、長くない?」と疑問に思っていると、PKが「この1時間は自由学習の時間なんだ。教師にも休憩が必要だからね」と教えてくれました。

さらに「そうだAdjoa、せっかくだから彼らに日本語を教えてあげて」と突然提案され、日本語の授業がスタート。挨拶や1〜10の数字などを教えました。ノートを取ってくれる生徒もいて嬉しかったです。

本当はもっと“授業らしい”ことをしたかったのですが、日本とは季節が逆で暑さにも慣れておらず、生徒たちのパワフルさにエネルギーを吸い取られ、10分ほどで力尽きてしまいました。

ランチ

授業見学を終えて瀕死状態で帰宅。家に着いても疲れすぎて動けずぐったりしていると、「少し横になりなさい」とホストマザーが声をかけてくれ、ソファーで休むことに。その間にホストマザーが昼食を用意してくれました。

この日のランチはフライドヤム with フレッシュペペ。ヤムは外側がカリッ、中はホクホクで最高でした。ガーナでは食事を全部食べ切ると「足りなかったの?」と聞かれるので、少し残すつもりだったのに、美味しすぎて完食してしまいました。

コトクラバマーケットで食材を仕入れる

昼食後、長女のシスターAdwoaと末っ子のAkua(エクヤ)に付き添ってもらい、コトクラバマーケットへ食材の買い出しに行きました。

今夜は私が日本のカレーを作ることになっていました。実は去年も思い立ってカレーを作ったのですが、ケープコーストで手に入る食材のみで作ったため、日本のカレーというより“インドカレー寄り”の味に。今年は日本の味に近づけるため、カレールーを日本から持参しました。

日本式カレーライスをふるまう

ステイ先の家庭にはガスがないため、料理は炭火で行います。Akuaに火起こしをしてもらい、野菜を切るのも手伝ってもらいながら、2人で一緒に作りました。

最後にAkuaに味見をしてもらうと、やはりガーナ人には辛さが物足りないようでした(持参したカレールーは中辛)。そこで、フレッシュペペ5個をミキサーで撹拌し、カレーに追加しました。

完成したことをホストブラザーたちに連絡すると、次々と職場から家に戻ってきました。カレーとご飯を日本でよくある配分(ご飯よりカレー多め)で盛ったところ、「ライスが少なすぎるし、シチューが多すぎる」と指摘されました。「日本ではこの配分で食べるんだよ」と伝えると、「なぜだ?! それじゃオレは日本では暮らせない!」と、ご飯とルーの比率がまったく理解できない様子でした。

さらに「日本人はライスを箸で食べるんだろう? 1粒1粒つかんで食べるのか?」と聞かれ、「日本では箸で食べる料理が多いけれど、カレーはスプーンで食べるんだよ」と説明しました。ちょうど、話のネタになると思って割り箸を持参していたので、箸でご飯を食べるところを実演して見せると、Akuaは「私も箸で食べたい!」と言って、カレーを箸で食べ始めました。とても上手に食べていたので褒めてあげると、「この箸を学校に持っていって、みんなに見せたい!」とはしゃいでいました。

次回は割り箸ではなく、お土産用にちゃんとした箸を持ってこようと思いました。

仕事が終わらず「後で来る」と言ったFiiと、Accraで働いている四男のKojo以外の家族全員が一緒に日本のカレーライスを食べ、楽しく賑やかに過ごしました。

何度も何度も思ったことだけれど、この家族は本当に全員がとても良い人。

  • Fiiはリーダーシップがあって、芯があって、優しくて、お願いしたことは必ずやってくれて、全方位から信頼されている。
  • シスターAdwoaは太陽のように明るくて、努力家で、美人で、スタイルが良くて、みんなから愛されている。
  • Danielはユーモアがあって、パワフル。
  • Abeikuはセンスが良くて、意識が高くて、スタイルが良くて、イケメン。
  • Kojoは優しくて、気が利く。
  • Emmanuelは向上心があって、イケメン。
  • Daddyは笑顔が最高に可愛くて、頭が良くて、優しくて、気が利く。
  • Akuaは賢くて、好奇心があって、しっかり者。
  • 従兄弟のPKは、イケメンで、喋り上手で、クラスコントロールが上手。
  • そしてお母さんのMaame Esiは優しくて、しっかり者で、料理上手で、環境意識が高くて、家族思い。

ああ、私もこの家族の一員になれたら良いのにな…。

PKの動画に友情出演

楽しいカレーライスのふるまい会の後、動画配信者でもあるPKから「動画に出演してほしい」と頼まれ、PKの家で撮影をすることになりました。本当は疲れ切っていてすぐにでも眠りたかったのですが、「せっかくの貴重な滞在時間、少しでもいろいろと経験したい」と自分を奮い立たせました。

撮影は、司会のPKの質問に答える形式で、ガーナ滞在の期間や、ガーナに来て最も嫌だったことなどを話しました。

※後日投稿された動画を見たところ、疲れのせいか私の英語があまりにもひどかったので、ここではURLは共有しません…。

撮影は15分ほどで終了。その後、「出演料としてShandyを奢ってよ!」とPKにお願いすると、快くスポットに連れていってくれました。

これでケープコースト最後の夜もおしまい。ああ、短いけれど本当に幸せな2日間だったな…。

そんなことを思いながらShandyを飲んでいると、PKに電話が入りました。Fiiからで、「家にカレーを食べに来たから、早く帰ってこい」とのこと。慌ててShandyを飲み干し、家に戻りました。

Fiiと夜のケープコーストデート

22時。家に着くと、Fiiがソファに寝そべって待っていました。私の顔を見るなり、「Adjoa、待ってたよ。さあ行こう」と言います。どこに行くのかわからなかったので、奥さんや子どもたちに挨拶に行くのかな、と思いながら車に乗り込みました。するとFiiは「Adjoa、行き先を決めさせてくれ」と言います。え? どういうこと? と尋ねると、「君のために時間を作ったんだ」と。

ああ、そういうことか!
昨日、私が会うなり「あなたに会うためにガーナに来たんだよ!」と言ったからかもしれない。それなのにFiiはとても忙しく、ほとんど一緒に過ごせなかったので、仕事終わりのリラックス時間を私のために取ってくれたのでした。その言葉だけで泣きそうになりました。

まずは子どものミルクを買うために商店へ。Fiiが社長であり、父でもある姿に、2人でICTルームで一緒に働いていた頃を思い出し、なんだか胸が熱くなりました。

その後はマーケットへ行き、ココナッツウォーターを買ってもらい、それを持ってケープコースト城まで行きました。車を停め、夜のビーチを散策しました。

少し歩いた先の静かな防波堤の上に座り、しばらく2人で家族や将来、仕事のことなど、いろんな話をしました。

「あなたは、私が世界で最も尊敬する人の1人だよ。隊員時代からずっとね」と伝えると、「本当か? 理由を聞かせてほしい」と言うので、「あなたはいつも大切なことを教えてくれる。隊員時代にこんなことがあったのを覚えてる?」と10年前の思い出話に花が咲きました。

隊員時代、一番長い時間を一緒に過ごした相手だったのに、話題はいつも活動のことばかりでした。プライベートの話をしたことは一度もありませんでした。そんな彼と、こんなふうに語り合えるなんて。幸せすぎて、「あ、もしかして私、明日死ぬのかも」と思ったくらいです。

30分ほど話していると、足元からゴキブリのような生き物が現れ、夜のビーチデートはそこで終了。「私は朝まで語り合えるよ!」と言うと、Fiiは苦笑いしていました。

家に戻ったのは24時頃。五男のEmmanuelがまだ起きていました。幸せすぎて眠れない私は、今度はEmmanuelと夜中2時まで語り合ってしまいました。

この日々がずっと続けばいいのにな…。

ガーナ滞在記6日目へ続く。

まとめ

滞在エリアCape Coast
会った人Mfantsipim School初等科のみなさん
食べたものオーツポリッジ、フライドヤムwithフレッシュぺぺ、ココナッツ
使ったお金300GHCくらい

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です