2025年ガーナ滞在記〜6日目(後編)・救世主”デブ”降臨〜

はじめに
Etse sen(元気ですか)? Adjoaです。私は、2014~2017年までの2年6ヵ月間、青年海外協力隊としてガーナに派遣されていました。
先日(2025/11/15-11/23)、ガーナに1週間の里帰りをしてきました。ここでは滞在6日目(主に午後)の様子と、感じたことなどを記録します。
ガーナ滞在1日目(Accra/Kasoa)の様子はこちら。
ガーナ滞在2日目(Kasoa/Oda)の様子はこちら。
ガーナ滞在3日目(Oda/Asebu/Mprumem/Winneba Junction)の様子はこちら。
ガーナ滞在4日目(Winneba Junction/Cape Coast)の様子はこちら。
ガーナ滞在5日目(Cape Coast)の様子はこちら。
ガーナ滞在6日目前編(Cape Coast)の様子はこちら。
トロトロが故障し立ち往生
Fii(フィー)のオフィスを出てKasoaへ向かうには、Pedu JunctionでAccra行きのトロトロ(乗合バス)を捕まえる必要があります。Pedu Junctionまでは歩ける距離ではないため、プラギヤに乗車することに。しかし金曜日の夕方は移動する人が多く、なかなか捕まりません。15分ほど待って、ようやく乗れました。
Pedu Junctionもやはり、トロトロやルートタクシーを待つ人で溢れかえっていました。満席にならないと出発しないタイプのトロトロは時間がかかりますが、空いていた便があったのでそちらに乗車。1時間ほど待って満席になり、ようやく出発です。ドライバーは出発前にお祈りをしていました。
ところが出発して間もなく、渋滞にはまり全く進まない状態に。さらに、出発から1時間ほど経ったところで、トロトロが道端に停車。どうやら故障が発生したとのこと。ドライバーは「整備士を呼んでくる」と言い残し、最寄りの街へ走っていきました。乗客の中にいた親子連れは待ちきれなかったのか、すぐに別のトロトロに乗り換えていました(その場合、運賃は二重払いになります)。

キレる乗客と逆ギレするドライバー
待たされること30分。ドライバーは整備士を連れて戻ってきました。しかし、まったく直る気配がありません。
1時間が経過した頃、それまで大人しく待っていた乗客たちが騒ぎ始めました。「もう1時間も待っている!」「このままじゃAccraに着くのは24時を回るぞ!」「こんな少年に車が直せると思うのか!」などなど、次々にドライバーを責め立てます。
観念したドライバーは別の車を手配し始めましたが、代わりの車もドライバーもなかなか見つかりません。知り合いのドライバーへ片っ端から電話をかけ、30分ほどしてようやく誰かが見つかったようでした。
しかし、その車も待てど暮らせど現れません。乗客は「全然来ないじゃないか! もう1時間半も待っているぞ!」とドライバーに文句を言い始めます。あまりの言われように、最初は温厚だったドライバーも逆ギレし、「プレッシャーが強すぎる! そんな態度なら俺はもう何もしない! 金も返さないぞ!」と言い出す始末。
おいおい、頼むからそれはやめてくれ…。こういう展開、ほんとThat’s Ghana!だなと思います。

とはいえ、ドライバーは辛抱強く、手配したドライバーに何度も電話をかけて状況を確認していました。
ガーナでは、電話の冒頭でまず相手の名前を呼ぶ習慣があります。ドライバーが何度も電話口で相手を「オボロ」と呼ぶので、次第に乗客まで「オボロは今どこだ」「オボロはまだ来ないのか」と、代替車のドライバーの名前(あだ名)を呼び始めました。
「Obolo」とは、ファンティ語で「fat」を意味します。日本語のニュアンスだと「デブ」的な感じ。しかし彼らはふざけているわけでも、いじっているわけでもなく、真面目に彼をそう呼んでいるのです。
あまりにも皆が「オボロ、オボロ」と連呼するので、私は思わず吹き出してしまいました。すると「おい、何がおかしいんだ」と真顔で聞かれてしまいました。
満を持してオボロ登場!
待つこと2時間半。とうとうオボロの車がやって来ました! 一同大歓声! 「オボロ!」「オボロ!」とオボロコールが鳴り止みません。最後まで辛抱強く残っていた乗客は、無事オボロの車に乗り換えることができました。
走り出してからも「行け! オボロ!」「いいぞオボロ!」「オボロ! 止まるな!」とコールは続きます。このトロトロの乗客は皆この日が初対面のはずなのに、車内の一体感はとんでもないレベルでした。
ちなみに「オボロ」はあだ名の通りの容姿で、背が低くて丸っこい、可愛いデブでした。
22:30 Kasoaに到着
結局、私が乗り継ぎ地点のKasoaに到着したのは22時30分。Cape CoastからKasoaまで、通常なら2〜3時間で済むところ、6時間半かかりました。オボロよ、運転ありがとう。
ホームステイ先の友人Basil(バジル)に「これからプラギヤに乗り換える。15分後には家に着くと思う」と連絡すると、「この時間のKasoaは危険だ。特にスマホを盗られないよう、くれぐれも注意して」と警告してくれました。
周囲に気を配りながらプラギヤに乗り換え、22時45分頃に無事ステイ先へ到着。夕飯も作ってくれていて、ありがたくいただきました。

彼はコートジボワール人なので、「コートジボワールでもインドミって食べるんだね?」と聞いてみました。すると、「コートジボワールではインドミは食べないよ。ところで、スパゲッティもっと食べる?」と返されました。
「コートジボワールではインドミのことをスパゲッティと呼ぶのかな?」と思いつつ食べ進めていると、「あ、味はインドミだけど、よく見たらこれスパゲッティだ」と気づきました。
オーダーした服が…
この家に泊まらせてもらったのには理由があります。Basilは仕立て屋で、私は彼に服をオーダーしていたのです。ガーナ滞在最終日に、その服を受け取るためにここへ来ました。
私はガーナ到着日に2着オーダーしていました。そして前回の経験から、当然もう完成しているだろうと信じ込み、「試着させて」と言いかけたその時。彼が今まさに手にして作業している布が、私がオーダーした布だったのです。「おや? 最後の仕上げかな?」と様子を見ていると、彼は言いました。「Adjoa、服は明日の朝までに完成する」と。実際には、布を断ち切ったところで、さっきようやく縫い始めたくらいの進捗。2着のうちもう1着は買ってきたままの状態、つまりまだ切られてすらいない。オーマイガー。

現在23時。私が家を出るのは翌朝7時。残り8時間。睡眠時間も考えると、使えるのは2〜3時間。どう考えても厳しい。
「Basil、また来年来るから、無理して仕上げなくていいよ」と伝えました。しかし彼は、「Adjoa、君は文句を言わないかもしれないけど、内心ではガッカリするだろう? 僕はそれが嫌なんだ」と言って、作業を続けました。
…果たして、服は完成するのか?!

ガーナ滞在記7日目へ続く。
まとめ
| 滞在エリア | Cape Coast / Kasoa |
| 会った人 | Enninful Family, ITwellsの従業員のみなさん, Basil親子 |
| 食べたもの | マンゴー、パイナップル、ココナッツ、アンペシスイートポテトwithファンティ・ファンティ、インドミ風スパゲッティ |
| 使ったお金 | 687.5GHC |