学校側が国際理解出前講座に求めていること

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はじめに

メマオアチ(こんにちは)。Adjoaです。私は青年海外協力隊の経験者で、学校などに出向いて国際理解の授業をする機会がたびたびあります。そこで先日(12/16)、オンラインで「第5回JICA国際協力出前講座授業力アップセミナー」を受講しました。セミナーで学んだ内容をこちらに記録します。

青年海外協力隊の経験者など、これから異文化理解授業を実施する方の参考になれば幸いです。

講座の概要

  • 日時 :2020年12月16日(水) 19:00~20:30
  • 主催 :JICA東京
  • 講師 :東大和市立第二中学校 高田先生
  • 内容 :教員が出前講座の講師に求めるもの・求める授業の進め方を学ぶ
  • 時間 :1時間30分

1. 学校側が求める国際理解出前講座

学校側が、出前講座の講師に期待していることは、主に以下の2つです。

  1. 教室にいながら世界を感じられること
  2. 生徒の興味・関心を広げること

興味・関心とは、紹介する国に対してだけではありません。

日本の学校では、「試験で良い成績をとるため」とか「受験で合格するため」といった理由で勉強をしている生徒がほとんどです。でも、本来勉強とは、「夢を見つけるため・叶えるため」にするもの。講師が「海外にはこんな素晴らしい世界がある」とか「大人になったらこんなに楽しいことができる」という話を実体験で伝えることによって、生徒たちに「英語を頑張ろう!」とか「もっと世界のことを調べてみよう!」といった学習意欲を沸かせることが、学校側の求めていることです。

2. 理想的な授業形式

ワークショップを取り入れるのが理想です。

例えば、生徒に1枚の写真を見せ、「日本と違う点は?」と尋ねます。生徒たちは数人のグループを作り、意見を出し合ってもらいます。その後、グループごとに出た意見をまとめ、クラス全体に向けて発表してもらいます。

ワークショップとまではいかなくても、生徒に考えてもらう、発言してもらうなど、参加型の授業にすることはマストです。授業が50分間だとしたら、15~20分程度は生徒が主導権を持つ時間にすることが、学校側としても望ましいとのことでした。

3. 事前準備

出前講座の準備は、プレゼンの用意だけではありません。学校の担当教員と連絡をとり、以下を確認します。

  • 授業に求めること
  • 生徒の様子(学力、海外に対する興味、など)
  • 出前講座の位置づけ(道徳教育の一部、SDGsの理解、など)
  • 事前学習・事後学習の有無
  • 事前学習をする場合には資料の提供(紹介する国の基本情報など)
  • 座席表(発言がない場合に指名する用)

4. 講座を通して伝えてほしいこと

途上国と呼ばれる国々は、経済的には日本よりも劣っているかもしれません。しかし、日本より優れた点もたくさんあります。「貧しい国で可哀そう」という印象にならないように、その国の良さをたくさん紹介することが大切です。

また、講座を聞いた後に生徒たちは具体的にどんなアクションを起こせば良いのかを示す・考えてもらう、といった話があると、講座がより効果的なものになる、ということでした。たとえば、SDGsがテーマの出前講座なら「じゃあ、今すぐに自分にできることは何だろう?」など。国際貢献がテーマなら、「途上国のために、私たちにどんなことができるだろう?」など。

まとめ

出前講座は学校からの要請ありきのものです。1番大切なことは、学校側の要望をしっかりと把握すること。いくら、世間的に評価の高い内容の授業でも、学校の要望に合っていなければ「聞きたい話じゃなかった…」と先生や生徒を落胆させてしまいます。プレゼンの準備を始める前に、まずは担当の先生との連絡を密にとるようにしましょう!

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