2021年度国際協力連続セミナー第4回を受講して学んだこと

はじめに
メマオアチ(こんにちは)。Adjoaです。
先日(2021/11/11)、2021年度神戸大学連携国際協力連続セミナー第4回「国際機関によるアフリカ支援(教育援助を中心に)」を受講しました。講座で学んだことをこちらで共有します。
講座の概要
- 日時 :2021年11月11日(木) 18:30-19:40
- 主催 :JICA関西
- 講師 :小川 啓一 氏(神戸大学国際協力研究科 教授)
- 内容 :国際機関によるアフリカ支援(教育援助を中心に)
- 会場 :オンライン(Zoom)
- 料金 :無料
1. アフリカ支援をしている主な国際機関
1) UNESCO
教育分野に重点を置いている国連機関。顧客は政府で、オフィスワークがほとんどだそうです。
2) UNICEF
子どもたちに教育の機会を与えることに重点を置いています。オフィスというより、フィールドでプロジェクトを実施していくことがメインの活動です。
3) 世界銀行(World Bank)
国連の一部の組織です。貧困削減と持続可能な繁栄を作ることがミッションです。Knowledge Bankとも言われるように、政策アドバイスやプロジェクトを通した支援が強みです。
4) WFP
学校給食など、食糧を通じた支援を行なっています。
2. アフリカにおける教育支援
UNICEFのRegional Officeがセネガルの首都ダカールにあり、そこを拠点にアフリカにおける活動を展開しています。また、エチオピアの首都アディスアベバでは、難民の教育支援を行なっています。
アフリカでは小学生でも「世界銀行」や「IMF」を知っている子どもが多いそうです。その理由として、彼らが教材の配布を行なっているからだそうです。
WFPは主に学校給食の支援を行なっています。学校で給食を無償提供すると、それまで家の手伝い等で学校に来ることのできなかった生徒も学校に来るようになります。子どもが学校に来るようになれば、教育を受けられるので、より良い未来を作ることのできる人材になれる可能性が高まります。
3. 効率の良い支援とは
「平等」ではなく「公平」を
「平等」とは、誰にも同じように支援をすることです。つまり、お金持ちにも、貧しい人にも、一律に10万円を配るようなものです。これでは支援の必要がない人にまで支援をすることになり、効率が良いとは言えません。
では、効率が良い支援とは何でしょうか。
人によっては支援の必要がないかもしれない。お金が必要な人も、お金以外の何かが必要な人もいるかもしれない。誰にでも同じように支援をするのではなく、必要な人に、必要な支援をすること。つまり「平等」ではなく「公平」な支援。それが効率の良い支援です。
感想
私が最も勉強になったと思ったのは、無償提供の良し悪しについてです。国際機関は給食や、場合によっては現金の提供も行なっているそうです。
私が青年海外協力隊としてガーナで活動しているとき、私だけでなく、多くの協力隊員が支援慣れしたガーナ人の姿にガッカリしていました。日本人(外国人)の姿を見れば「あなたは何をくれるの?」と言うガーナ人。「誰かが与えてくれるから(何もしなくていい)」と受け身な考え方が染み付いているガーナ人。こんな人たちを嫌というほど見てきました。だから、無償提供は人々の成長の妨げになる悪いものだ、というのが私の考えです。
今回の講座では、お金を与えた場合、「お金の使い方を考えることが途上国の人々の成長に繋がる」という話でした。
質の高い教育を受けていない人々がお金を手にすれば、使い方を間違えてしまうこともあるでしょう。前述のガーナ人のように「いつも誰かが与えてくれるから(努力する必要はない)」と思ってしまう人もいるでしょう。でも、中には「このお金を使って自分たちはどう成長できるか」を考えた上でお金を使うことができる人もいるかもしれません。
国際機関は、後者のほうに投資をしているのだということがわかりました。
これまで私は、無償提供という行為に対して「現場を知らない人間が、途上国を途上国にしているんだ!」とかなり否定的な考えを持っていました。今でもその考えは変わりませんが、何も考えずにお金をばら撒いているわけではなく、途上国の人々を信じているからこその行為だということがわかりました。国際機関の無償提供に対する考え方を知ることができただけでも、私にとっては収穫でした。