木曽精機(株)は木曽の未来を担う21世紀型企業だった!

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はじめに

エティセン(元気ですか)? Adjoaです。私は現在、長野県木曽町にて地域おこし協力隊として活動しています。

私は2021年1月より、町の広報誌にてSDGsコーナーを担当しております。このコーナーでは、町内でSDGsに対する取り組みを行っている企業・団体を私が取材し、町民に紹介するものです。

今回は、ゴール9「産業と技術革新の基盤をつくろう」に対する取り組みを行っている「木曽精機株式会社」さんを取材させていただきました。広報誌はスペースに限りがあるので、本ブログで団体の活動などをたっぷりとご紹介させていただきます。

木曽町や、ものづくりの会社におけるSDGsに対する取り組みを知りたい方のご参考になれば幸いです。

木曽精機(株)はどんな会社?

木曽精機株式会社は、金属を加工して産業機械向けの精密部品を製造している会社です。TOKYO2020の開会式で使用されたマイクの中に組み込まれている部品や、聖火リレーのトーチの内部に入っている部品なども木曽精機(株)で製造したそうです。

木曽精機株式会社新工場

SDGsへの取り組み

1. 前提は地域が持続可能であること

企業活動の大前提は、「地域が持続可能であること」。地域の持続可能性を第一に考え、様々な考慮が企業活動に盛り込まれています。

具体的な取り組みを以下にご紹介します。

2. 雇用を増やす

地域で雇用を産み出すことは、地域の持続性に欠かせません。

木曽精機(株)では、SDGsへの取り組みとして「2020年から2030年までに10人以上雇用する」という目標を掲げています。ところが、2021年の段階ですでに達成してしまったそうです。

障がい者の雇用も積極的にしています。これは、義務だからではありません。「障がい」ではなく「個性」と捉え、その人の個性に合った仕事を任せているということでした。

3. 環境に配慮した工場と機械を導入

木曽精機(株)では、2021年1月より新工場が稼働しています。

この新しい工場はカーボンニュートラルを意識した構造になっており、旧工場と比べて暖房費が70%も削減されたそうです。

そして、工場の土台をより強いものにしたことで建物が振動に強くなり、精密部品製造時に出る不良品の数が大幅に削減されたそうです。SDGsへの取り組みとして「不良品の削減率を2019年の0.9%から0.6%以下に2030年までに削減する」という目標を掲げています。ところがこちらも、2021年時点で達成してしまったとのことでした。

また、毎年機械に投資をして、最先端の機械を導入しているそうです。最先端の機械は従来のものよりもエネルギー効率や精度が改良されているので、導入すれば省エネ・省資源になるということです。

最先端の機械

4. リサイクルを徹底

金属を加工する際、金属片や廃油が生じます。これらをリサイクルに回すことで、省資源に取り組んでいます。なお、リサイクルしやすいように金属片は徹底的に分別しています。

リサイクルに回す金属

5. 社員の成長・やりがいを重視

これはSDGsが生まれる以前からの取り組みですが、木曽精機株式会社では社員の成長とやりがいをとても重視しています。工場でよくあるような分業制ではなく、1人が図面を見て段取りを考え、切削し、仕上げをするところまでを行う自己完結型のスタイルをとっています。

これは与えられた仕事を何も考えずにこなすだけの人間ではなく、自分の仕事に責任を持つことや、知恵・知識・意欲のあるオールラウンドプレイヤーになることを求めているからです。

いくつもの工程の仕事を覚えるには時間がかかりますが、社員の成長を重視してこのスタイルを採用しています。自分で考え、自分で知恵を絞る自己完結型の仕事では、やりがいを感じることができます。

6. 災害への備え

災害大国日本の企業にとって、BCP(事業継続計画)は欠かせません。災害が起きたときに、致命傷とならないような備えをしておく必要があります。

木曽精機さんの新工場は災害時の備えとして、緊急避難場所として住民に提供することも考慮されています。

また大地震や洪水に備え、金属加工時に排出される油などの環境に有害な物質が近くを流れる木曽川に流出しないように、危機管理がされています。

工場入口にはヘルメットが用意されている

感想

「企業活動の中心にSDGsがある」というお話をお聞きし、「これぞ21世紀の企業!」という印象を持ちました。木曽精機さんは、木曽地域を持続させるためになくてはならない存在だと感じました。

私も今地域おこし協力隊として活動をしていますが、情報発信だけで地域に人々を繋ぎ留めることには限界があります。やはり地域の持続性のカギは産業にあるな、と思いました。今回の取材を通して、地域おこし協力隊卒業後の起業が重視されている理由がとてもよくわかりました。

個人的に、工場を見学するのは小学生以来のことだったので、社会科見学のようでとても面白かったです。

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