みたけグルメ工房は生きがい創出の源だった!(木曽町三岳)

はじめに
エティセン(元気ですか)? Adjoaです。私は現在、長野県木曽町にて地域おこし協力隊として活動しています。
先日、木曽町三岳地区にある「みたけグルメ工房」さんを取材させていただき、代表の西尾さんからお話をお聞きかせいただきました。取材した内容をこちらに記録します。
農産物で地域を活性化させたい、と考えている方や、道の駅三岳のことを知りたい方のご参考になれば幸いです。
みたけグルメ工房とは
みたけグルメ工房は、道の駅三岳に併設されている農産物加工施設です。主に道の駅三岳で販売するお弁当やお菓子を製造しています。
道の駅三岳は木曽御嶽山へ向かう道沿いにあります。そのため、御嶽山の登山客が多く立ち寄ります。

みたけグルメ工房のはじまり
三岳は、農家さんが多い地域。ところが、もともと農業にやりがいを感じている人は多くなかったそうです。理由は、儲からないから。作った農作物を売る場もなく、残った野菜は、たい肥になるだけでした。
そこで、代表の西尾さんはこう思ったそうです。「農業を嫌だと思う理由が収入の低さなら、農業で収入を得られるようにすれば良い。まずは農産物直売所を作って、さらにそれに付加価値を付けて売ろう!」と。
こうして平成12年に農産物直売所がスタートし、平成15年にみたけグルメ工房がオープンしました。
みたけグルメ工房が地域に与える影響
「みんな、生きがいを感じている」と話す西尾さん。「みんな」というのは工房のスタッフさんかと思いきや、それだけではないそうです。
直売所で農作物を販売する農家さん。手作り弁当やお菓子の材料となる農作物を作る農家さん。そしてお弁当の配達をするシルバー人材など。道の駅三岳に関わるすべての人々が、みんな生きがいを感じているのだそうです。
過去には、認知症が入っていたおばあちゃんが、自分の育てた小豆を道の駅三岳に出荷するようになってから、生きがいを感じ始めて認知症も治まり、90歳まで元気に生きた、ということもあったそうです。

みたけグルメ工房の1日
みたけグルメ工房の朝は早い。朝の3:30から仕込みが始まるそうです。多くのスタッフは朝6:45頃出勤し、8時前後からお店にお弁当が並びます。そして10時にはすべての作業が終わり、11時にはもう誰もいないそうです(道の駅のスタッフさんはいます)。
道の駅三岳でみたけグルメ工房の手作り品をGETするなら、8時頃が狙い目です。午後に行くと、ほとんど何もない状態です。
みたけグルメ工房のこだわり
「断らない」。これが、みたけグルメ工房のこだわりだそうです。
みたけグルメ工房では、お弁当の注文や配達も受け付けています。お弁当の注文も配達も、1個でも断らず、受け付けるそうです。
また、お弁当の注文を受ける際には「肉なし」とか「ご飯は炊き込みご飯」といった細かい要望を聞き、きちんとリクエストに応えるのだそうです。
みたけグルメ工房のこれから
「後継者がほしい」と話す西尾さん。木曽町では高齢化が加速していて、三岳地区でも若い人がいないそうです。今後は若い人に入ってもらって、インターネットでの販売など、新しいことに挑戦してみたいと話していました。
感想
地域活性化の素晴らしい事例。その一言に尽きます。
アイディアが素晴らしいのはもちろん、西尾さんのお人柄も素晴らしいと思いました。当然これは1人でできることではありません。地域のみんなが西尾さんに集まってきたからこそ、この取り組みが成功したのでしょう。
代表の西尾さんが、終始すごく楽しそうに工房のことをお話ししていたのが印象的でした。実年齢的には後期高齢者のお歳ですが、まったくそれを感じさせません。
好きなことをやっているとこんなにも元気でいられるのだなぁ、こんなおばあちゃんになりたいなぁ、とまた1人憧れの女性が増えたAdjoaでした。
