青年海外協力隊をお勧めする10の理由〜帰国後6年目の経験者が語る〜

はじめに
オチデン(元気ですか)? Adjoaです。私は、2014~2017年までの2年6ヵ月間、青年海外協力隊としてガーナに派遣されていました。
帰国後、私は募集説明会や体験談発表会の開催など、青年海外協力隊の普及活動を熱心にしています。なぜAdjoaはそんなに青年海外協力隊をお勧めするのか。本記事では、帰国後6年目になるAdjoaが青年海外協力隊をお勧めする10個の理由をお話しします。
これから青年海外協力隊に応募・参加したい、という方のご参考になれば幸いです。
1. 青年海外協力隊でしかできない特別な体験(学び)がある
途上国・新興国のとある場所で、現地の人たちと同じように暮らし、ともに働く。先進国で働くことや、日本企業の駐在員とはまったく違う環境の下で2年間を過ごすことになります。旅行では見えない、体験できないことがたくさんあります。
現地の人と同じ暮らしをし、同じ立場で働くことで、日本にはない新しい視点、新しい価値観を得ることができます。

2. お金をもらって語学力を身につけられる
青年海外協力隊では、外国の人たちとともに活動をします。現地の人と同じ立場で働くので、当然話す言葉は現地語です。青年海外協力隊に参加する前に、青年海外協力隊の候補生は訓練(派遣前訓練)を受けます。その際、派遣国の公用語を学びます。さらに任国に着いてからも、現地人の先生から現地語を教わる期間(1週間〜1ヶ月)が設けられます。レッスン料は派遣元であるJICAが支払ってくれるので、無料です。
派遣期間はもちろん、訓練期間も給料(手当)が発生します。
通常、語学留学をするなら自らお金を支払わなければなりません。ですが、青年海外協力隊ではお金をもらって語学を学ぶことができます。

3. 面白い人脈が一気に形成できる
青年海外協力隊に参加すると、日本で普通に暮らしていたらまずできない、面白くて幅広い人脈を形成することができます。
青年海外協力隊に参加する前に、青年海外協力隊の候補生は訓練(派遣前訓練)を受けます。訓練は通いではなく、合宿形式です。訓練生は、訓練期間ずっと訓練所で暮らします。私のときは、約200名の同期が70日間訓練生活をともにしました。
青年海外協力隊は、200種類ほどのさまざまな職種があり、また派遣国も100カ国ほど(新型コロナウイルスの影響を受けている2022年前後はこれより少なめ)。訓練所では、さまざまな職種の、さまざまな国に派遣される人たちと出会うことができます。
出会いは訓練期間だけではありません。任国へ派遣されてからも、そこには先輩隊員がいます。そして、定期的に後輩隊員もやってきます。同様に、さまざまな職種の人たちと出会うことになります。
陶芸家、警察官、ファッションデザイナーなど、私も普通にシステムエンジニアの仕事を続けていたらまず出会わないような人たちにたくさん出会うことができました。
さらに、派遣先の職場では、当然現地人の同僚に出会うことになります。職場だけでなく、マーケットなどの生活圏内でも。
帰国後も青年海外協力隊のネットワークは非常に繋がりやすく、どんどん人脈が広がっています。

4. サバイバル力が身に付く
私が派遣されていたガーナでは、停電・断水が日常茶飯事でした。そもそも水道が通っていない家に住んでいる隊員も半分くらいはいたのではないでしょうか。
私の家のキッチンにはガスコンロさえなく、私は炭火で料理をしていました。
こういった経験から、停電・断水時の対処方法を身につけることができました。
ただし、これは派遣国によるかもしれません。モロッコのようなほぼ先進国では、このような不便な経験をすることはほぼないという話を聞きました。

5. 帰国後、キャリアを評価してもらえる
青年海外協力隊は任期が決まっています。前職を退職して青年海外協力隊に参加した場合、帰国後に就職活動をすることになります。
私が帰国後に就職活動をした際に感じたのは、青年海外協力隊の経験を高く評価してくださる企業や団体は割と多い、ということ。特にブリッジSEを必要としている会社からは異文化コミュニケーションという面で高い評価をいただきました。現在活動中の地域おこし協力隊に応募したときも、海外経験を活かしたインバウンド対応や多文化共生推進などを期待していただきました。
ただし、まったく評価しない、むしろマイナス評価になる会社があることも事実です。不採用となった会社(日本の某IT企業)からのフィードバックでは「キャリアパスがはっきりしない」というようなコメントをいただきました。私の説明が足りなかっただけかもしれませんが。
自分の歩みたいキャリアパスによって、メリットとなるかデメリットとなるかは変わります。
6. 器が大きくなる
海外で生活をすると、日本の常識では考えられないようなことが当たり前に起きます。
仕事なら、10:00から始まるはずの会議に時間通りに行っても誰も来ていない、とか(数時間後に始まればまだマシ。大体人が集まらなくて翌日に延期される)。「納期は2週間後」と伝えたのに、期日の日に確認したら着手すらしていない、とか。そんなことは日常茶飯事です。
そんな中で2年も暮らしていると、細かいことがどうでもよくなります。私も日本に帰ってから、以前ほど細かいことが気にならなくなりました。
逆に、以前は時間にきっちりしていた自分が時間にルーズになった、という点をデメリットと考える人もいるかもしれません。私自身は、むしろそれはメリットと捉えています。以前の私は1分でも遅れると罪悪感に苛まれていましたが、今では「数分くらい良いでしょう」と思えるようになったので、ストレスが減ったからです。

7. フットワークが軽くなる
青年海外協力隊に参加すると、フットワークが軽くなります。
理由はいくつかあります。
任国で語学が身につくと、言葉の壁がなくなる。だから、海外へ行くハードルが低くなります(派遣国の言語にもよる)。
日本と比べて生活が不便な国では、買い物に出るのもバスで1時間。だから、1時間の移動なんて近いほう。私も帰国後、3〜4時間で行ける場所なら、ふらっと出かけるようになりました。
第二の故郷が、飛行機で丸一日以上かかる場所。そうなると、数時間で行ける外国なんて、近いほう。青年海外協力隊参加前の私には、少し勇気が必要だったアジア諸国も、帰国後は気軽に行けるようになりました。

8. 自分の力を試せる
青年海外協力隊は自分の経験やスキルを活かして、途上国で活動するもの。自分がこれまで日本で身につけた力が、外国でも通用するのか。青年海外協力隊に参加すれば、外で世界で自分の力を試すことができます。

9. 副業ネタができる
青年海外協力隊の経験は、とても貴重な体験です。この経験は、思い出だけでなく、お金になります。
私の場合、帰国後、毎年数回、学校などでキャリア教育や国際理解・多文化共生で講師として呼んでいただき、講師料をいただいております。また、WEBライターとしてガーナの観光情報や生活事情などを書き、執筆料をいただくほか、アクセス数に応じた不労所得もあります。自らガーナ料理のワークショップを開催して、参加料をいただくこともあります。
人によっては、任国で得た人脈を活かして、任国の民芸品などを仕入れて販売している人もいます。
青年海外協力隊の経験は文字通り「価値ある」経験になります。

10. 面白いネタが山のようにできる
途上国暮らしは毎日がドラマ! 日々、何かが起こります。刺激的な毎日は、単純に面白い。帰国後、間違いなくネタになります。青年海外協力隊での経験は、日本人同士の会話でかなり使えます。

最後に
本記事では、10個に絞って青年海外協力隊をお勧めするをお伝えしました。まだまだたくさんありますが、後はご自身で参加して確かめてみていただきたいです!