『シン・ニホン』(安宅和人 著)1章『データ×AIが人類を再び解き放つ』まとめと感想

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はじめに

Etse sen(元気ですか)? Adjoaです。

先日『シン・ニホン AI×データ時代における日本の再生と人材育成』(安宅和人 著)を読みました。普段なら1冊につき1本読書記録を書いているのですが、この本はあまりにボリュームが大きいので、1章ずつ記録をつけていきます。本日は第1章『データ×AIが人類を再び解き放つ ー 時代の全体観と変化の本質』のまとめと感想をこちらに記録します。

1. AIとは何か

AIとは、Artificial Intelligenceの略です。直訳すると、人工知性です。

人間のように、状況や目的が変わっても対応できる汎用性の高いAI (汎用人工知能=AGI)は、今のところ存在しません。つまり今あるAIは、特定の用途向けのAIということになります。特定の用途向けのAIを組み合わせることで汎用性のあるAIを作るというソリューションはありますが、単体で汎用性が高いAIが生まれるのはもう少し先になりそうです。

2. AIのもたらす恩恵

意思決定の質とスピードの向上。これがAIのもたらす恩恵です。

AIによって情報が可視化されると、人間の意思決定の質が向上します。

経営分析や経営ダッシュボード的な機能の多くは自動化されます。それにより人の手を煩わせることがなくなります。しかも、情報はリアルタイムで可視化されます。

それまでは切り捨ててきた発生データ数の少ない部分(テール)の特徴や意味合いも可視化されることから、より精度の高い意思決定ができるようになります。

3. AI=計算機×アルゴリズム×データ

AIは、情報処理を行う「計算機」と「アルゴリズム」、そして処理される「データ」の3つが揃うことで成り立ちます。これらのうち、どれか1つだけ持っていても、そこには何の価値もありません。

つまりAI化を進めるためには、技術ホルダーとデータホルダー、さらにはデータホルダー間でも協働する必要があります。

データだけ持っていてそれを処理するツールがないことは、家まで水道管は通っているのに蛇口がない(=水を使えない)のと同じことです。

4. これからの人間の価値

キカイにできない人間的な接点が、これまで以上にビジネスでの価値創造、価値提供の中心となっていくでしょう。

たとえば、AIが毎回正確に同じものを提供してくれるサービスと、不揃いでも誠心誠意、生身のヒトが提供してくれるサービスとでは、どちらのほうが価値が高いでしょうか。おそらく後者になるケースが多いでしょう。

またデザインにおいても、AIが過去の知見を活かして最適化したものよりも、ヒトがヒトならではの感性と技を活かしてこだわり抜いたものにこそ、セレンディピティやヒューマンタッチが感じられます。きっと付加価値は高いでしょう。

このように、これからのビジネスにおいては、ヒトにしかできないこだわり・温かみの実現が勝負どころになってくると言えます。

5. 未来=夢×技術×デザイン

時代は今、「確変モード」に突入しています。これからの時代にスタートアップによる下剋上が起きる可能性が高いのは、まだ刷新が済んでいない産業と言えます。

そして、企業価値があると考えられるようになるのは「未来を変えている感」です。たとえば、今では当たり前になったスマホ。スマホのなかった時代に初めてiPhoneが登場したとき、人々の中には未来への期待感が溢れていました。実際に、スマホは未来を変えることになりました。

では、新しい未来を生み出すために、私たちには何が必要でしょうか。

それは、課題意識、そしてそれを解決するための技術、さらにはそれらをデザインする力です。

デザインとは、単なる意匠ではありません。目に見えない特別な価値を生み出すことも含まれています。そしてその見えない価値を生み出せるようになるためには、自分自身が価値を感じる能力を磨いておくことが大切です。

つまり、技術だけあってもだめなのです。課題を解決したいという想いや、素晴らしい世界を描けるデザイン力があってこそ、未来を変えることができるのです。

感想

勉強になりました。私のバックグラウンドがIT系であることもあり、ワクワクしながら読ませていただきました。

情報処理用語に慣れない人には若干難しいかもしれませんが、そういう方は1章の『4 未来の方程式』だけでも読む価値があります。特に、これから起業・独立したいと考えている方にはお勧めです。

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