『シン・ニホン』(安宅和人 著)3章『求められる人材とスキル』まとめと感想

はじめに
Etse sen(元気ですか)? Adjoaです。
先日『シン・ニホン AI×データ時代における日本の再生と人材育成』(安宅和人 著)を読みました。ここでは、第3章『求められる人材とスキル』のまとめと感想を記録します。
1. 異人の時代
「創造」「刷新」が大切な時代に必要なのは、異人です。
これまでは、みんなが走る競争で速い人が大切な時代でした。これからは、違います。あまり多くの人が目指さない領域あるいはアイデアで何かを仕掛ける人が大切な時代です。教育現場では一刻も早く「起立、礼」を廃止すべきなのです。
今までも、世界を変えてきたのは異人たちでした。トーマス・エジソン、グラベル・ハム、アルバート・アイン・シュタイン、スティーブ・ジョブズ、ラリー・ペイジ…
これらの偉人たちに共通するのは、変わり者という点だけではありません。もう1つの共通点、それは若さです。彼らが未来を変える発明をしたり、創業をしたりしたのは、20代のときでした。
2. 知りすぎは負に働く
私達は斬新なアイデアが重要な時代を生きているわけですが、知識が深まれば深まるほど、アイデアは生まれやすくなるのでしょうか?
答えはNOです。むしろ、逆です。たしかに、ある程度の知識がないとアイデアを出すことはできません。ですが逆に情報量が多すぎると、アイデアや気づきの量が減るということが研究でわかっています。
だから、知りすぎていない若い人からアイデアは生まれやすいのです。
3. AIと人間の本質的な違い
意思の有無。それが、AIと人間の本質的な違いです。AIには意思がありません。
課題解決を行う場合、まず、ありたい姿や目標を意識基づいて決めます。意思がないということは、そもそも課題設定をすることができません。AIには膨大な量の事例が必要なため、事例がなければ無力に等しいのです。その上、課題解決に必要なヒラメキもない。人を見てコミュニケーションをとる力もない。つまりは人を動かす力がないということです。
4. 気づく力を身につけよ
AIとの違いが意思の有無であるという視点から考えると、これからの時代に必要な力は、「気づく力」であると言えます。
これまでの日本の教育では、「覚える力」を重視してきました。しかし、もうその時代は終わります。なぜなら、覚えることならAIのほうが圧倒的に得意だからです。
「気づき」とは、自分の中にある何らかの知識や理解が、異なる何かとつながることです。つまり、新しく得た知識とは異なります。
気づく力を鍛えるためには、人から見聞きしたことを鵜呑みにするのではなく、自分で経験してみること。本を読んで得た知識だけでは、本当に理解をすることはできないのです。
また、自分が感じたこと、知覚したことを表現(=アウトプット)することも重要です。表現することでしか、自分が何をわかったのかを理解することはできません。また、この表現過程において知覚する力・観察する力も高まるのです。
感想
この章は、読んでいてモチベーションが上がる内容でした。私はよく周りから「変わっている」と言われるほうだし、自分でも、うまく社会に馴染めないことを自覚しています。だから、異人が重要視される時代だという話を知り、人と違うことはむしろ良いことなんだ、と嬉しくなりました。
一方で、ハッとしたこともありました。いくら大量に本を読んだところで、自分で経験しなければ本当には理解できない、という点です。私は本を読むことで、いつも「勉強になった」と思っています。ですが、本から得た知識を行動に移していることはそれほど多くありません。勉強になった気になっていただけだった、ということに気づきました。
そして「アウトプットが気づく力を鍛えることに繋がる」ということを知り、このブログを継続するためのモチベーションになりました。
この章は、10〜20代の若い人に特にお勧めできる内容でした。