小中学校教員向けSDGs研修を視察しました

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はじめに

エティセン(元気ですか)? Adjoaです。

私は現在、長野県木曽町にて地域おこし協力隊として活動しています。先日、地域の小中学校において教員向けのSDGs研修が行われました。私も地域を知るための活動として、研修を見学させていただきました。そのときの様子をこちらに共有します。

学校などでSDGs研修を行いたいと考えている方のご参考になれば幸いです。

SDGs研修概要

  • 会場 :日義小中学校
  • 日時 :2021年1月22日(金) 15:15-17:00
  • 講師 :佐藤利春氏/都筑智子氏
  • 内容 :2030SDGsカードゲームを体験してSDGsを考える
  • 時間 :1時間45分

研修内容

2030SDGsカードゲーム

SDGsSustainable Development Goalsの略で、2030年までに達成すべき17のゴールが掲げられています。

先生たちは「2030SDGs」というカードゲームを通して、2030年までの道のりを疑似体験しました。

プレイヤーにはそれぞれ決められた「個人の目標」があります。2030年までにいくら財産を保有する、とか、世界から貧困を撲滅する、とか、それぞれ違う目標です。

そして、個人の目標とは別に「世界の状況メーター」という指標もあります。これは①経済、②環境、③社会の3つの指標で世界がどんな状況かを数値で表します。現実社会でいえば、GDPや大気中のCO2濃度のようなものです。

ゲームの時間は約20分。20分間を前半と後半で区切り、その中間を2025年として1度全体で目標の達成具合を確認します。そして最後、2030年の自分たちの目標達成度合いと世界の状況によって、ゲームの評価が決まります。

※このゲームの詳細説明は長くなってしまうので、気になる方は2030SDGsの公式HPにてご確認ください。

2030SDGsカードゲーム

前半終了時(2025年)

  • 17名の参加者のうち、自分の目標を達成できたのは4名。
  • 経済はグーンと成長したものの、環境や社会は良くなっていない(すべて初期値は3)。
  • 不均衡な世界になっている。
前半終了時(2025年)の世界の状況

後半終了時(2030年)

  • 17名の参加者のうち、自分の目標を達成できたのは13名。
  • 経済は2025年時点からさらに成長。環境と社会も改善している。
  • 各自の目標到達具合と世界の状況メーターから考えると、ゲームの達成率は83%(講師による採点)。
後半終了時(2030年)の世界の状況

振り返り(ゲームで感じたこと)

  • 経済が先に成長したものの、環境や社会の問題は後回しになってしまった。
  • 2025年時点で全体の様子を確認したことで、世界の状況に気づいた。それから自分の目標のためだけでなく、世界のために動くようになった。
  • 同じ目標を持つ人がいて、最初は先に負けないように競うことだけを考えていた。
  • 前半はいかに効率よく自分の目標を達成するかを考えて行動していた。しかし後半、自分が動くことで世界が悪い方向に行ってしまうと考えると、動けなくなった。
  • 自分の目標を達成したら、他の人を助けようという余裕が生まれた。
  • 世界の状況を意識することで、自分たちの行動、世界の在り方が変わる。
  • 1人で自分の目標を達成しようとせず、最初からみんなで「どんな世界を作りたいか」を話し合っていたら、もっと良い世界を作ることができたかもしれない。

つながっている世界

ゲームで体験したように、すべてのことは繋がっています。「風が吹けば桶屋が儲かる」のように。

たとえば、スナック菓子が温暖化に繋がっているというのはご存じでしょうか。スナック菓子はパーム油から作られています。マレーシア、インドネシアなどではパーム油を取得するために森林伐採が行われています。森林が失われれば、二酸化炭素を吸収するものが減り、温暖化の原因となります。

このように、普段何気なく行っている活動が、実は世界へ悪影響を及ぼしているかもしれないのです。なので、まずは世界の状況を知ることが必要です。そうすれば、どう自分たちの行動を変えれば良いかが見えてきます。

学校でのSDGs学習事例

  • 先生が使い捨てカイロの回収を始める → 生徒のリサイクル意識を高める
  • 修学旅行先で、SDGsに関係のある写真を撮影してくる

先生たちの声(研修を受けて)

  • 子どもたちに「やらせる」のではなく、彼らが主体的に行動を起こせるような何かをしたいと思う。
  • まず学校で取り組み、そして地域の人たちを巻き込み、さらには町全体を動かせるような何かができれば面白い。
  • SDGsに限らず、普段の仕事に活かせる内容だった。

感想

実は今回の研修会が開催されるきっかけとなったのは、11月に私が主催したイベントでした。「宮ノ越グローカルWEEK」というイベント内で2030SDGsカードゲームを開催し、そのときの参加者さんが小中学校の先生にカードゲームをご紹介くださって、今回の研修に至りました。そのため、まず今回の研修が開催されたこと自体がとても嬉しかったです。

研修を受けて、先生たちもSDGsを学校での活動に取り組みたいと考えているようでした。私自身もSDGsを取り入れた地域おこし活動をし、そしてSDGsを媒介として学校などと連携し、地域全体で町を盛り上げていきたいなと思いました。

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