11年ぶりの原点回帰 〜ガーナOGが再訪した二本松訓練所で感じたこと〜

はじめに
オチデン!(元気ですか?) Adjoaです。私は、2014年から2017年の2年6ヵ月間、青年海外協力隊としてガーナに派遣されていました。
先日(2025/05/05)、二本松青年海外協力隊訓練所に行ってきました。そのときの様子や感じたことなどをこちらに記録します。
二本松青年海外協力隊訓練所とは
二本松青年海外協力隊訓練所(Nihonmatsu Training Center:NTC)は、JICA海外協力隊に派遣される候補生が、派遣前訓練を受ける施設です。合宿形式で語学や任国での安全管理など、途上国で暮らすために必要な知識・技術を身に付けます。
2014年7月~9月、私はそこで、「派遣候補生」として70日間を過ごしました。
なお、海外協力隊訓練所は日本国内に2か所のみ存在しており、もう一か所は長野県駒ケ根市にあります(Komagane Training Center:KTC)。
東京から二本松訓練所へ
この日は東京都内から訓練所へ行きました。
東北新幹線に乗り、郡山で下車。郡山から在来線で二本松駅へ。そして二本松駅からバスに乗って岳温泉に向かいました。

都内から二本松までたったの2時間半! 東京からだとこんなに近いのか、と驚きました(普段は長野県に住んでいるので)。
岳温泉観光
10:00過ぎに岳温泉に到着。バスの運賃は500円で、Suicaが使えました。

この日は、知り合いの元隊員が訓練所で開催される講座に登壇する予定でした。そのため、岳温泉で合流して訓練所までタクシーで行くことになっていました。その知り合いと合流するまでの約2時間、岳温泉を観光しました。
無料の足湯はお湯がとても熱くて3分くらいしか入っていられませんでした。
その後は、日帰り温泉へ。10:00から営業している日帰り温泉は2か所しかありませんでした。私はRB HOTELというお宿の温泉に行きました。
この日は月曜日。温泉でご一緒した方によると、毎週月曜日は温泉の管の掃除をする「湯花流し」の日なんだそう。それでこの日の温泉は濃厚なミルキー風呂! ラッキーでした。
温泉の後は、岳温泉名物らしきソースカツ丼を食べようと思っていました。ところがお店に行くと、たくさんの人が並んでいました。待ち合わせの時間まで残り30分しかなかったので、断念。
日帰り入浴したお宿は食事も提供していたので、そこに戻って、バインミーをテイクアウトしました。

その後、お土産を購入し、知人と合流して訓練所へと向かいました。
11年ぶりの訓練所!
訓練所に到着! あまりの懐かしさに涙が出そうになりました。

語学の先生と再会
私が訓練を受けていた2014年当時、英語の訓練を受ける候補生は「ホームクラス」と「テクニカルクラス」の2クラスに属していました。「ホームクラス」は英語全般の学習。「テクニカルクラス」は自分の職種に関する内容の学習をするクラスでした。
2025年現在、ホームクラスとテクニカルクラスという分け方はしていないようで、候補生は1つのクラスだけに所属しているそうです。語学のレベル別にクラスが分かれているのは、11年前も今も変わりませんでした。
当時の私のテクニカルクラスの担任だったMike先生は、2025年現在、最上位クラスを持っています。そのクラスにゲストとして招いてもらい、飛び入りで授業に参加させていただきました。
最上位クラスの候補生は、帰国子女や留学経験者ばかり8名。流暢な英語を話していました。この日は「小学生がスマホを使うことは禁止されるべきか?」というテーマでディスカッションが行われました。ファシリテーターの方はOGである私にも話を振ってくれましたが、私の英語が1番たどたどしかったのは言うまでもありません。
その後、当時のホームクラスの担任のAndy先生とも会えました。先生は「君はとってもシャイだった」と、私のことを覚えていてくれました。私なんか英語もできないし、最も存在感のない候補生の1人であっただろうに… 11年も経っているのに、先生すごい!
候補生との雑談会
ふと思いついて、「候補生と話せませんか?」とスタッフの方に尋ねてみました。すると、急遽候補生に向けて「PCインストラクターのガーナOGが来ているので、話を聞いてみたい人がいたら〇〇教室にお越しください」とアナウンスをしてくださいました。
即席雑談会には、ガーナ派遣予定の方10名くらいと、PCインストラクターの方2名がお越しくださいました。
「ガーナのトイレ事情は?」「醤油とか、日本の調味料や食材は手に入る?」「ガーナ料理ってどんな感じ?」「休日は何をしていましたか?」といったご質問をいただきました。みんな、これから始まる協力隊生活に、期待と不安が入り混じっている様子が見て取れました。
思いつきでお願いしたにもかかわらず、これから派遣される方々とお話できて、本当に大満足でした。
訓練所見学
JICA関係者以外は、たとえ隊員OGであっても訓練所内をスタッフの付き添いなしで勝手に歩くことは許されていません。そのため、スタッフに付き添ってもらって少しだけ訓練所を見学しました。
訓練所再訪で感じたこと
11年前、そこにいた私は、不安と期待で胸がいっぱいでした。
やりたいことが見つからなくて苦しかった2年間は、真っ暗闇の中を1人で歩いているような気分だった。ようやく見つけた希望の光は、掴むまでに3年かかった。やっと夢が現実になる。
だけど、私は英語が話せない。こんな状態ではガーナで教員なんてできるはずがない。勉強しなきゃ。英語を話せるようにならなくちゃ!
あの頃の自分を思い出して「果たして、候補生だった頃の私が、今の私を見たら、どう思うのだろうか?」と考えずにはいられませんでした。
実は最近の私は、ちょっと人生に迷っているからです。
「あんなにもがいて、光を見つけて、努力して夢を掴んだのに、その後のあなたは一体何をやっているの?」
そんな声が聞こえたような気がしました。
もう一度、自分の心に耳を澄ましてみようと思います。このタイミングで訓練所を再訪して良かったです。