起業は手段であり目的ではない~起業悩み記録[1]~

はじめに
メマオアチ(こんにちは)。Adjoaです。
私は今年(2021年)、「KISO女性・若手起業塾」という講座に参加して、起業の進め方を学んでいます。現在は、起業案を練っている段階です。今後本当に起業するかどうかはまだわかりませんが、今、私が悩んでいることを赤裸々に記録します。
私と同じように、起業をするかどうかで悩んでいる方々と気持ちを共有できれば幸いです。
私の夢
私には夢があります。いや、現段階では、ありました、と言うほうが正しいかもしれません。
私は、祖父母が営んでいた元民宿の建物と農業用の田畑を活用して、外国人の農業実習生を受け入れる施設を作ることです。
その背景には、私の青年海外協力隊での経験があります。
私は20代の頃に、青年海外協力隊に参加しガーナに渡りました。ガーナに行く前は「途上国=かわいそう」というイメージ。だから「私がガーナを変えてやる!」という意気込みで日本を発ちました。ところが実際にガーナに行ってみると、自分にできることは本当に小さくて、ガーナどころか、自分の配属された学校ですら、何一つ変えることができませんでした。一方、私自身はガーナでの色々な経験や出会いから、人生が変わるほどに生長させてもらって日本に帰ってきました。帰りの飛行機で何もできなかった自分を悔しく思い、涙が止まりませんでした。そのときに誓ったのです。「私の一生をかけて、ガーナに恩返しをする」と。
だから、自分の持っている資産(=民宿の建物と土地)を使ってガーナ、ひいては途上国の人々のために起業しようと思ったのです。
木曽は農業が盛んな地域です。一方で人口は減少し、農業従事者の高齢化も深刻です。このままでは耕作放棄地が増えていってしまいます。だから、私が農業実習生を海外から受け入れる事業を行えば、木曽の農業従事者不足にも対応できる。みんながハッピーになる、完璧な夢だ。そう考えていました。
「本当にそれで人の役に立てると思うの?」
そんな私が夢から覚めたのは、起業塾の先生との個別相談のときでした。私が自分の夢を話すと、先生はこう言いました。
「外国人が自国の発展のために木曽で農業を学ぶ? こんな小規模なところ(世界的に見れば)で農業を学んで、実習生がそれを自国に持ち帰ったとしても、何も変わらないんじゃない? 国の発展に貢献しようと思うなら、せめて家族を支えられるような規模の農業でしょう。本当にそれで人の役に立てると思うの?」
確かにそのとおりだ、と思いました。これじゃあ、ただの自己満足だ、と。
譲れないことは何か
そこでもう1度夢を考え直すことにしました。まず初めに「これだけは譲れない」と思うものを考えました。これは「ガーナとのつながり」です。
その次に優先したいものは「資産」です。土地と建物は何とか活用したい。でも、ガーナとのつながりを持てないようなら棄てても良い。そう考えました。
やりたくないこと・やりたいこと
ガーナとつながるビジネスを考えると、カゴバッグやアフリカ布の輸入販売を思いつきます。でも、私は物を仕入れて販売することで収益を上げることに、いまいちピンと来ません。
じゃあ自分は何を売り物にしたいのか? それを考えてみると、私は知識や経験を売ることがしっくり来ることに気づきました。
日本はいつまで「教える側」でいられるのか
近年、アジアやアフリカ諸国の発展はすさまじい加速度を見せています。一方で日本はというと、後退期に入っています。
今は海外から技能実習生を受け入れている日本ですが、果たしていつまで技術を伝える側でいられるのでしょうか? 日本こそ海外から学ばなくてはならない時代に、すでに入っています。
そう考えると、実習生を受け入れるビジネスはあまり先が明るくないように思えてきました。
夢を叶える手段は起業だけではない
私の柱は「途上国の人々の役に立つこと」。そこだけを考えると、起業は1つの手段であり、起業にこだわる必要はないかもしれない、ということに気づきました。すでにある企業や団体に所属して夢を叶えるという方法だってあります。起業は夢を叶える手段であって、目的ではありません。
それでも、やっぱり起業の夢を諦めきれない自分がいます。
それでも起業したい理由
私の憧れの女性に、山口絵理子さんという方がいます。10年以上前にテレビで初めてこの方を知り、そのときからずっと「この人みたいになりたい!」と思っていました。山口さんは「マザーハウス」というブランドを立ち上げた方で、「途上国から世界に通用するブランドをつくる」という理念を掲げています。この言葉は何度聞いても痺れます。私も山口さんのようにかっこいい人生を送りたい。こんなふうに世界を良くする仕事をしたい。そう思って生きてきました。
やっぱり山口さんみたいになりたい。10年以上経った今でも、彼女への憧れは少しも薄れていません。
結論:今必要なのはピースを集めること
私には足りないピースが多すぎるように思えてきました。国際協力分野で起業をするためには、もう少し情報収集をする必要がありそうです。
起業するとしたら、地域おこし協力隊の任期が終わる2023年3月を目標にしています。起業するまでにたっぷり時間がある、というわけではありませんが、焦らずにじっくり情報収集をしてヒントを得ようと思います。