北杜市の有機農園「菜祝ぎ菜園」を視察しました。学んだことまとめ

はじめに
メマオアチ(こんにちは)。Adjoaです。私は現在、長野県木曽町にて地域おこし協力隊として活動しています。卒隊後は、観光農園を運営することを目指しています。
先日(2022/06/18)、山梨県北杜市の「菜祝ぎ菜園(なほぎさいいえん)」さんを視察させていただきました。そこで学んだことをこちらに記録します。
1. 虫は殺さない
虫も、畑の一部。作物に虫が付いていても殺さず、そっと取って畑の外へ放ちます。
ただし、よっぽど害虫が大発生した場合はその限りではありません。その場合も、農薬は使わずに自然素材で除去します。
2. 動物性堆肥は使わない
有機農法というと、鶏ふんなどの堆肥を使うイメージがあります。ですが、菜祝ぎ菜園さんでは動物性の堆肥は使用しません。植物由来の「米糠ぼかし肥」を入れています。
動物性堆肥を使わない理由は2つ。
一つ目は、動物性の堆肥は栄養が多すぎること。栄養が豊富なので、野菜は大きく育ちます。ですが、大きくなる分野菜の味は落ちます。多少ハングリーにしたほうが野菜は美味しくなるのです。
二つ目は、寄生虫の問題です。動物性の堆肥をしっかり発酵させれば問題ありません。しかし、うまく発酵させないと、寄生虫が発生する可能性があり、土に悪影響を及ぼす危険性があります。
3. コンパニオンプランツを使う
有機農法では化学肥料や農薬を使いません。代わりに、菜祝ぎ菜園さんではコンパニオンプランツを利用しています。こちらでは、ナスタチウムをカブやキャベツの間に植えていました。
4. 猿が好まない野菜を外側に配置する
野菜栽培で避けて通れないことの1つ、獣害対策。菜祝ぎ菜園さん周辺では猿が出るということで、猿対策を行っています。
猿は行動特性として、畑に入るとき「簡単に入れるか」よりも、「簡単に脱出できるか」を基準に、畑に入るか否かを判断しているそうです。なので、より猿が畑から逃げにくいように、キュウリなど、ネットを必要とする作物を電柵のすぐ内側に配置して「かえし」の代わりにしています。

5. マルチではなく防草シートを使う
マルチは使い捨て。1シーズン終わったら廃棄して、また次のシーズンには新しいものを張ります。しかも、マルチを剥がすときに、破片が畑に残ってしまうことがあります。畑に残ったマルチは、分解されずに土中に残ります。
使い捨て。土中で分解されない。この課題を解決するために、菜祝ぎ菜園さんでは防草シートを使用しています。マルチよりも強度のある防草シートなら、繰り返し使うことができます。千切れて地中に残ってしまうことも少ないです。

6. パッケージも自然素材で
菜祝ぎ菜園さんでは、育てた作物を宅配にて販売しています。宅配の際、ビニールやプラスチックを用いずに、紙などの自然素材で作物を包装して「自然に優しい菜園」を演出しています。
さらに、商品の1番上にハーブのブーケを入れることで、箱を開けたときの感動を演出しています。
感想
私にとって有機農法の農家さんを視察したのは、今回が初めてでした。有機農法というと、土づくりに動物性堆肥が欠かせないものだと思っていました。ですが、きちんと使わないとリスクがある、ということを知りました。中途半端な知識のままで有機農法を始めるのはかえって危険、ということを学びました。
農業は奥が深い。特に土づくりは1度失敗してしまうと、元に戻すのが大変です。土づくりをする際には、大規模に行わず、きちんと学んでから行おう、と思いました。
パッケージングに関しても勉強になりました。今の時代は演出や付加価値の創造が欠かせないな、と学びました。
今回の視察で学んだことを、自分の農園でも実践していきたいと思います。