青年海外協力隊・PCインストラクターの活動とは

はじめに
オチデン(元気ですか)? Adjoaです。私は青年海外協力隊として、2014~2017年までガーナでPCインストラクターとして活動していました。
青年海外協力隊とは、国際協力機構(JICA)がODAの一環として実施している事業です。開発途上国に派遣された青年海外協力隊員は、2年間その地で現地の人々とともに暮らし、ボランティア活動を行います。
青年海外協力隊に応募する際は、自身が活動する「職種」を選択します。たとえば「作業療法士」、「水質管理」、「サッカー」など、全部で100種類以上の職種があります。
本記事では、職種の1つ「PCインストラクター」がどんな活動をするのかをご紹介させていただきます。青年海外協力隊にPCインストラクターで応募しようと考えている方のご参考になれば幸いです。
PCインストラクターとは
PCインストラクターとは、一言で言うとパソコンを教える人です。パソコンと言っても、WordやExcelといった身近なものから、プログラミング、ハードウェアなど、内容は多岐にわたります。

PCインストラクターの主な活動
1. 授業
PCインストラクターは、学校や教育委員会のような機関に配属される隊員が多いです。その場合、一教員として学校で「情報」の授業を行います。
教える内容は、学年や学校のレベルによって異なります。小学校では、パソコンとは何か、といった基礎的な内容から。中学校~高校・職業訓練校ではWord、ExcelといったMicrosoft Officeを教えることが多いです。職業訓練校のICT(情報)コースを担当する場合には、ハードウェアやプログラミングを教えることもあります。

2. 同僚への指導
生徒に対してではなく、職場の同僚に対してITに関するアドバイスや指導をすることを求められるケースもあります。この場合、その職場ではすでにパソコンを使用している状態で、IT利用による効率化などの業務改善が期待されています。
たとえば、学校なら生徒の成績管理をデジタル化したい、とか、ホームページを開設したい・改良したい、といった要請があります。

3. 教材開発
途上国でICTを教える場合、必要な教材が圧倒的に不足しているケースがほとんどです。パソコンを教えに来たのに、パソコンがない。そもそも電気すら通っていない。そんな学校も珍しくありません。
そんなときは、まず教材を開発することでICT教育の基盤を整える隊員も割といます。

4. PC修理
途上国の場合、ただでさえパソコンが足りていないのに、それに加えてパソコンが壊れやすい環境にあります。たとえば、窓がきちんと閉まらないので砂埃がひどかったり、壁や天井に穴が開いているのでトカゲやクモがパソコンに入り込んだり、潮風で錆びたり、扱いが雑だったり…。
壊れたパソコンを修理して使えるようにすること。実は、これが最も隊員に求められていることだったりします。
壊れた部品を特定して、他の壊れた端末から正常に動くものを取り出して、差し替える。それで1台使える端末が増えます。
たとえば、パソコンAの故障原因がCPU。そして、パソコンBの故障原因はメモリで、CPUは正常に動く。そんなときは、パソコンBからCPUを取り出してパソコンAに差し替える、というように。

5. 備品管理
途上国ではパソコンは非常に高価なものであり、保有している家庭は一部の富裕層のみです。そのため、備品のパソコンが盗難の被害に遭うこともしばしば。備品が紛失しないように管理体制を整えることも、隊員に求められます。
たとえば、備品1つ1つにラベルを貼ったり、備品管理台帳を作ったり、セキュリティワイヤーをつけたり。
もちろん、同僚へ管理方法を共有することも忘れずに。
PCインストラクター経験者からひとこと
本記事でご紹介した活動は、よく行われている活動です。これらに縛られることなく、現地で実際の様子を見て、そこで必要とされているものを考えて活動することが大切です。
逆に、現地で必要とされていても、自分には難しいことなら、無理に行わなくても良いのです。そんなときは、自分の強みを活かした活動を行ってください。そのほうが本人も楽しいし、きっと現地の人々にも喜ばれるはずですから。
良き隊員生活を!