ネイチャーゲームリーダー養成講座を受講しました~2日目~
はじめに
メマオアハ(こんにちは)!長野県木曽町で地域おこし協力隊をしているAdjoaです。先日、ネイチャーゲームリーダー養成講座を1泊2日で受講してきました。このページでは、講座の2日目に学んだ内容をまとめたいと思います。
ネイチャーゲームリーダー養成講座で学んだこと(2日目)
1. アクティビティ
1) 森の美術館
「森の美術館」は、自然の中で見つけた好きなものの前にフレームを置いて、それを額縁に飾られた絵のように見立てて遊ぶゲームです。そして参加者みんなでそれを鑑賞します。
フレームを置く場所を探すとき、観察力を養うことができます。そしてほかの人と、自然の美しさをわかちあうことができます。
2) サイレントウォーク
「サイレントウォーク」は、他の参加者とは一切会話をせずに森の中を散歩するゲームです。散歩の途中、素敵なもの、面白いものを見つけたら、言葉を使わずにジェスチャーで他の参加者にそれを伝えます。
静かに自然の中を歩くことで、周囲に対して敏感になります。場所によっては、生き物のありのままの姿に出会える確率が高くなります。
3) 木の鼓動
「木の鼓動」は、聴診器を木にあてて木から聞こえる音を聴く遊びです。
木の内部の音に耳を澄ませながら、木の中で起きていること、木とまわりのものとの関係に思いを馳せることで、木への親近感を高めます。
木の中を流れる水の音かと思っていたのですが、実際には木が水を吸い上げる速度は速いものでも50cm/h程度だそう。極めてゆっくりなため、この音が聞こえる可能性はほとんどないみたいです。
4) フォールドポエム
「フォールドポエム」は、3人一組で行います。1枚の紙を上から6等分して、自然とのふれあいの中で感じたことを、1人1行ずつ自由にフレーズにして書き出します。次の人は、前の人の1行を読んでそのフレーズの続きを書きます。
グループのメンバーとともに、体験をわかちあうことができます。
2. 日本シェアリングネイチャー協会の組織について
「日本シェアリングネイチャー協会」は、ネイチャーゲームをはじめとするシェアリングネイチャー活動を通して、自然とふれあう楽しさを感じ、自然から学ぶよろこびを知り、自然との一体感により生まれる心の平安を見出す人を育むことにより、人が自然を尊重し共生していく社会の創造に寄与することを目的とする団体です。
ネイチャーゲームリーダーハンドブック理論編第7版(Ver.7.2) P62
ネイチャーゲーム指導員の役割
- リーダー :ネイチャーゲーム活動を通して、子どもや大人を自然の中へ案内する
- コーディネーター :ネイチャーゲームの理論・手法・ネットワークを活用した活動を通して、地域づくりを行う
- インストラクター :地域における講師活動を通して、ネイチャーゲームの普及を行う
- トレーナー :ネイチャーゲームの指導者養成・研修における講師活動を通して、人材育成を行う
3. 指導実習
前日に各自作成しておいた「アクティビティ実践計画書」に沿って、模擬ネイチャーゲームを実施します。アクティビティは「ノーズ」、「フィールドビンゴ」、「カメラゲーム」の3つから1つ選択します。実施時間は、ノーズは8分、その他は15分間です。3人グループに分かれて、各グループでリーダーを務める人以外が参加者となります。
実習に関しては合格・不合格はありません。アクティビティ実践計画書についても、提出はしないので自分が模擬授業をできるレベルのものを作成すればOKです。
4. 筆記試験
2日間で学習したことの知識を確かめるテストです。A4の用紙1枚両面の試験です。
表面の問題はすべて選択式。空欄に適切な語句を語群から選んで記入します。全部で10個くらいだったかと思います。出題されるワードは、講義中に「ここは重要です」と教えてもらえるので、不合格になる心配はいりません。
裏面は記述式で2問。1つ目は、講座で学んだことをどのように活かしていきたいかを記述します。2つ目は、講座を受けて、これからの生活の中で自分が大切にしていきたいと思うことを自由に記述します。どちらも正解はなく、質問に対して自分の考えを3~4行程度書くことができればOKです。
所感
体力的にはなかなかきつい2日間でしたが、とても充実して有益な2日間でした。
実はこのネイチャーゲームリーダー養成講座を受講しなくても、ネイチャーゲームを開催することはできます。しかし、講座を受講するのとしないのとでは、ネイチャーゲームの質に大きな差が出ることは明らかです。
たとえば家族や友達同士でゲームをするだけなら、この講座は受講しなくても充分楽しめることでしょう。ですが、私のように不特定多数の人を集めてネイチャーゲームを開催したい、という場合には必須だと思います。理由は2つあります。効果的なプログラムの考え方を学べるから。そして、実習をすることで自信がつけられるからです。地域おこし協力隊の方にはぜひ1度受講することをおすすめします。